10a 精霊
 
おがら‐ばし【麻幹箸】
 精霊ショウリョウ祭の供物に添える箸。
 
おき‐つ‐き【奥つ城】オクツキ
 @神霊の鎮まる所。神の宮居。
 A墓の異称。
 
おく‐の‐いん【奥の院】
 主に寺院の本堂より奥の方、最高所などにあって、霊仏または開山祖師などの霊を安
 置する所。高野山のそれが有名。
 
おくり‐び【送り火】
 盂蘭盆ウラボンの最終日に、祖先の精霊ショウリョウを送るために焚く火。「後火アトビ」に同 
 じ。
おくり‐ぼん【送り盆】
 盂蘭盆ウラボンの終りの日。精霊ショウリョウを送る。
 
お‐たまや【御霊屋】
 貴人の霊を祭っておく所。霊廟。みたまや。
 
お‐むかえ【御迎え】
 @「迎え」の尊敬語。
 A盆に祖先の精霊を迎えること。
 B臨終のときの来迎ライゴウ。「御迎えが来る」
 
かいなん‐ぼし【海難法師】
 伊豆の諸島で正月24日の夜、海から訪れて来ると云う精霊。
 
かいぼう‐さい【解剖祭】
 屍体を解剖に付した者のために行う慰霊祭。
 
がき‐だな【餓鬼棚】
 盂蘭盆ウラボンにあたり無縁仏のために作る祭壇。先祖を祭るための精霊棚とは別に設
 ける。外棚ホカダナ。門棚カドダナ。水棚。
 
かこ‐しょうりょう【過去精霊】
 死んだ人の霊。過去幽霊。
 
かこ‐ちょう【過去帳】
 寺院で檀家・信徒の死者の法名・俗名・死亡年月日などを記し置く帳簿。鬼籍キセキ。
 鬼簿。霊簿。点鬼簿。冥帳。
 
かこ‐ゆうれい【過去幽霊】
 →「過去精霊」に同じ。
かこ‐しょうりょう【過去精霊】
 死んだ人の霊。過去幽霊。
 
かど‐び【門火】
 @葬送の際、又は婚礼の輿入の送迎の時、門前で焚く火。
 A盂蘭盆の時、死者の霊魂を迎え送るために、門前で焚く火。
 →迎え火
 →送り火
 
きゅう‐しゃ【柩車】
 棺ヒツギを乗せる車。霊柩車。
 
きり‐えこう【切回向】
 @〔仏〕読経勤行ゴンギョウの最後に諸霊の成仏を祈願する成句を唱えて行う回向。最後
  の回向。
 A寒念仏の最後の節分の日の修行。
 
く‐よう【供養】
 〔仏〕三宝(仏・法・僧)又は死者の霊に供物を捧げること。追善供養・施餓鬼供養
 ・開眼供養など様々な種類がある。
 
けん‐か【献花】
 霊前などに花を供えること。また、その花。
 
げん‐ぶつ【験仏】
 霊験の著しい仏。
 
こう‐し【孝子】
 @孝行な子。よく父母に仕える子。
 A父母の霊を祭る時に、その墓碑銘などに署名する自分の名の上に付ける語。
 
こう‐でん【香典・香奠】
 死者の霊に供する香に代える金銭。
 
こう‐れい【交霊】
 死者の霊魂が生きている者と交通すること。「交霊現象」
 
こがね‐の‐くるま【黄金の車】
 霊柩車の美称。以下略
 
こくべつ‐しき【告別式】
 @転任・退官・退職の際、別れを告げる儀式。送別式。
 A故人の霊に対し、縁故・知人が告別をする儀式。
 
ご‐れいぜん【御霊前】
 @霊前を丁寧に言う語。
 A葬儀で霊前に供える香典や供物に書き記す語。
 
こん‐ぱく【魂魄】
 (死者の)魂。精霊。霊魂。
 
ざる‐ころがし【笊転がし】
 関東地方で、出棺直後、棺を置いてあった所から土間まで笊を転がし、その跡を箒で
 掃くこと。笊の目の威力で死霊を退散させると云う。
 
しきゅま
 奄美・沖縄地方で行われる初穂祭りの農耕儀礼。「しちょま」「すくま」とも呼ばれ、
 旧暦5月15日にまだ十分に熟していない稲穂を祖霊や村のうたき(御岳)に供える。
 
し‐しゃ【死者】
 死んだ人。死人。「死者の霊を弔う」
 
しづえ‐の‐まつり【死杖の祭】
 死刑囚のために社を建ててその霊を祀る祭。
 
しょう‐こう【焼香】
 香を焚くこと。特に、仏前・霊前で香を焚いて仏・死者に手向けること。
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