09 亡霊・生死霊
あやかし
海上に現れる妖怪。あやかり。海幽霊。敷幽霊。
いち‐こ【神巫・巫子・市子】
@神前に神楽を奏する舞姫。
A生霊イキリョウ・死霊シリョウの意中を述べることを業とする女。くちよせ。梓巫アズサミコ。
巫女ミコ。いたこ。
おぼろ‐かご【朧駕籠】
ぼんやりと見える、幽霊の乗っていると云う駕籠。
かい‐だん【怪談】
化け物に関する話。妖怪・幽霊・鬼・狐・狸などについての迷信的な口碑・伝説。
かいだん‐ばなし【怪談噺】
幽霊や妖怪の登場する落語。
くち‐よせ【口寄せ】
巫女ミコなどが神懸かりなって霊魂を呼び寄せ、その意思を伝え告げること。神霊を寄
せるのを神口カミクチ、生霊を寄せるのを生口イキクチ、死霊を寄せるのを死口シニクチと云う。
神子寄ミコヨセ。
いたこ。いちこ。みこ。
ゴースト【ghost】
(幽霊の意)
し‐りょう【死霊】
死者の霊魂。また、人に取り憑いて祟りをする怨霊。
し‐れい【死霊】シリョウ
死者の霊魂。対義語:生霊セイレイ。
しれい‐しんこう【死霊信仰】
(manism; manes‐worship) 死者の霊が生者に禍福をもたらすとみなし、死者の霊を
恐れたり祀ったりする信仰。
△そせん‐すうはい【祖先崇拝】
(ancestor worship) 祖先が子孫の生活に超自然的な影響をもたらすと云う信仰に
基づく宗教的な行動。東アジアではその儀礼を一般に祖先祭祀と云う。
せい‐はく【生魄】
@(「魄」は月の暗い部分の意) 陰暦16日の月。既望。
A魂。生霊。
せい‐れい【生霊】
@生物の霊長である人類。人民。生民。
A命。生命。
B生きている人の魂。生霊イキリョウ。対義語:死霊
たま‐むすび【魂結び】
霊魂の浮かれて歩くのを鎮め留める呪い。鎮魂。古来、人魂に会った時、「魂は見つ
主は誰とも知らねども結びとどめよ下がひのつま」と云う歌を三誦し、男は左、女は
右のつまを結び、三日経った後これを解く風習があったと云う。
ふな‐ゆうれい【船幽霊】
水中で死んだ人の幽霊。これに柄杓ヒシャクを貸すときは、その底を抜いて貸さないと船
を沈められると云う俗信がある。
ぼう‐こん【亡魂】
死んだ人の魂。亡霊。また、成仏し得ない霊魂。
ぼう‐しん【亡心】
亡霊。
ぼう‐れい【亡霊】
@この世に現れた死者の魂。亡魂。
Aその復活かと恐れられる、今は亡びた過去のもの。
Bそこにいない者の霊。
もう‐れい【亡霊】
亡者の霊魂。ぼうれい。
もの‐の‐け【物の怪】
死霊・生霊などが祟ること。また、その死霊・生霊。邪気。「物の怪に取り憑か
れる」
ゆう【幽】
@暗いいこと。奥深いこと。「幽谷・幽玄・幽邃ユウスイ」
A死者の世界。あの世。「幽界・幽霊」対義語:明。
B隠れ潜むこと。閉じ込めること。「幽栖ユウセイ・幽居・幽閉」
ゆう‐き【幽鬼】
@幽霊。亡霊。A鬼。化け物。
ゆう‐こん【幽魂】
死者の霊魂。亡魂。
ゆう‐れい【幽霊】
@死んだ人の魂。亡魂。
A死者が成仏し得ないで、この世に姿を現したもの。亡者モウジャ。
ゆうれい‐び【幽霊火】
絵画で、幽霊のそばに描く火。演劇・怪談などで、幽霊の出る時、そばに点す樟脳火
や焼酎火。鬼火オニビ。あおび
ゆり【揺り】
@揺れること。揺すぶること。
A巫女ミコが死霊の口寄せをする時の具。
ろう【霊】(リョウの直音化)
@魂。死霊。
A生霊イキリョウ。
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