03b 霊意
 
しじょう‐しゃ【至上者】
 一部の未開民族の間に見られる万物の創造主・全知全能者としての霊的存在。
 
しずま・る【鎮まる・静まる】
 (神霊などが)鎮座する。
 

しぜん‐すうはい【自然崇拝】
 宗教の原初形態の一。自然界の事物に超自然的な威力を認め、また、直接に霊的存在
 とみなす信仰。
 
し‐ぼく【司牧】
 カトリック教会・聖公会で、司祭が信者を霊的に導くこと。
 
しゃち
 (サチ(幸)の転か) 狩の幸運をもたらす霊力。
 
シャマニズム【shamanism】
 シャマンを媒介とした霊的存在との交渉を中心とする宗教様式。極北・シベリア・中
 央アジア、北米の先住民に一般的で、類似の現象は南アジア・東南アジア・オセアニ
 アなどにも見られる。しかし世界観・超自然観や社会的背景を反映し、一様ではない。
 中国・朝鮮・日本では巫術・巫俗等の名で知られる。シャーマニズム。
 
シャマン【shaman】
 自らをトランス状態(忘我・恍惚)に導き、神・精霊・死者の霊などと直接に交渉し、
 その力を借りて託宣・予言・治病などを行う宗教的職能者。シベリアのツングース系
 諸族の例が早くから注目された。シャーマン。「巫覡フゲキ」「巫女ミコ」
 
しゅ‐げん【修験】
 〔仏〕@山野において霊験を得るための法を修すること。A修験道の略。
 「修験者」「修験宗」「修験道」
 
じゅもく‐すうはい【樹木崇拝】
 樹木そのものを神聖なものとして、或いは神霊が宿るとして崇拝の対象とすること。
 
じゅん‐れい【巡礼・順礼】
 @聖地・霊場を参拝して回ること。キリスト教徒のパレスチナ巡礼、イスラム教徒の
  メッカ巡礼、日本では西国巡礼・四国巡礼・三塔巡礼・千箇寺参りの類。
 A諸所の霊場を巡拝する人。笈摺オイズルを背にし、菅笠を戴き、脚絆キャハン・甲掛コウガケ
  を着け草鞋ワラジを履き、詠歌を唱えて途中の門戸に銭を乞う。
 
じょうざい‐りょうじゅせん【常在霊鷲山】
 〔仏〕(法華経寿量品の偈げの語) 釈尊は法華経を説いた霊鷲山にあって永遠に説法
 していると云うこと。
 
しょじょ‐こうたん【処女降誕】
 イエスが聖霊によって処女マリアの胎に宿り生れたと云うキリスト教の信仰。
しょじょ‐じゅたい【処女受胎】
 聖母が処女のまま聖霊によってイエスを受胎したこと。処女懐胎。
 
しるし【印・標・徴】
 @(「徴」「験」と書く) あることが原因となって現れた結果。
 Aきざし。前兆。古事記中「かかる夢は是れ何の―にか有らむ」
 B気配。様子。
 C霊験。御利益。
 
しん【神】(呉音はジン) カミ
 @人間を超越し、天地を支配する宗教的存在。「神仏・神社・敬神・鬼神」
 A霊妙不可思議で人知には測り知られないこと。「神秘・神童・神通力」
 B肉体に宿る心の働き。心。魂。「精神・神経」
 C神道の略。「神式・神儒仏」
 
ジン【jinnアラビア】
 アラビア半島で古くから信じられる霊的生物。イスラムにも取り込まれる。通常は不
 可視だが、人間や動物、魔物の姿もとるとされる。精霊。幽精。
 
しん‐い【神位】
 @朝廷が神に奉る位階。諸王臣の位階との関係はない。神階。
 A祭儀に神霊を据える所。
 
しん‐おう【神奥】
 神秘・霊妙で測り知ることができないこと。
 
しん‐か【神化】
 @神が万物をつくり育てること。また、神のような偉大な徳化。
 A不思議な変化。
 B霊魂が神となること。
 
しん‐き【神機】
 霊妙な働き。測り知ることのできない測り事。
 
しん‐けん【神験】
 神の霊験レイゲン。不思議な霊験。
 
しん‐ご【神語】
 @神の言葉。神のお告げ。神託。
 A霊妙の言。
 
しん‐こう【神工】
 鬼神の製作。霊妙な製作。
 
しん‐こう【神光】
 神体から発する光。霊妙不可思議な光。
 
しん‐こん【身魂】
 身体と霊魂。全身全霊。
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