03a 霊意
 
き‐ずい【奇瑞】
 めでたいことの前兆として現れた不思議な現象。霊妙な瑞相。
 
きつね‐つかい【狐使い・狐遣い】
 狐の霊を取り憑かせて妖術などを行うこと。また、その人。
 
き‐どく【奇特】キトク
 不思議な験シルシ。優れた効き目。霊験。
 
くい‐あらため【悔い改め】
 〔宗〕(penitentiaラテン) キリスト教で、神に対して罪を悔い、心を改めて霊的生
 活に蘇る誓いをすること。悔悛カイシュン。
 
くさ‐まくら【草枕】
 草を結んで枕として野宿すること。旅寝。旅枕。旅の仮寝。草の枕。笹枕。
 △枕(昔、旅での災厄を払い、悪霊を退散させるのに威力があると信じられた草を結
 んで枕として泊ったから云う。枕も霊異視されていた) 
 
く・し【奇し】
 不思議である。霊妙である。
くしき【奇しき】
 (形容詞「くし」の連体形から) 不思議な。霊妙な。
 
くしび【奇び・霊び】
 霊妙で不思議なこと。神秘的な力を持っていること。
くし・ぶ【霊ぶ・奇ぶ】
 霊異の働きをする。霊妙である。
 
くす・し【奇し】
 @人知ではかり知れない。不可思議である。霊妙である。人間離れしている。
 A奇特である。神妙である。
 
げん【験】
 @仏道修行を積んだ験シルシ。加持祈祷の効き目。「験者・霊験」
 A効き目。験シルシ。功能。効験。
 B縁起。前兆。「験よい」
 
げん‐じゃ【験者】ゲンザ
  加持カジ・祈祷キトウをなし、霊験を現す行者ギョウジャ。修験者シュゲンジャ。
 
げん‐じゅつ【験術】
 不思議な霊験を現す術。
 
けん‐しん【堅信・堅振】
 〔宗〕(confirmation) キリスト教で受洗後、聖霊の賜物によって信仰を強める秘跡。
 
げん・ず【験ず】
 霊験が現れる。
 
げん‐とく【験得・験徳】
 加持・祈祷などにより霊験を得ること。
 
こう‐かん【交感】
 心や感情が通い合うこと。「霊との交感」
 
こう‐かん【降鑒】
 神霊が天から人間界のことを見守ること。
 
こころ‐だま【心魂】
 魂。霊魂。
 
こと‐さき‐く【事幸く・言幸く】
 仕合せよく。平安に。一説に、言葉の霊力によって無事に。
 
こと‐だま【言霊】
 言葉に宿っている不思議な霊威。古代、その力が働いて言葉通りの事象がもたらされ
 ると信じられた。
ことだま‐の‐さきはう‐くに【言霊の幸ふ国】
 言霊の霊妙な働きによって幸福をもたらす国。わが国のことを指す。
 
ご‐りやく【御利益】
 @利益リヤクの尊敬語。神仏が衆生シュジョウに与える利益。神仏の霊験。
 A効能。効験。
 
こん【魂】
 @魂。(特に陽の)霊魂。「魂魄・亡魂」
 A心。精神。「魂胆・精魂・闘魂」
 
さい‐し【祭司】(priest) 
 @ユダヤ教で、エルサレムの神殿に奉仕して、宗教上の儀式・典礼を司る者。
 A未開諸民族において、祭儀・呪文ジュモンに通じ、霊験をもたらす者。また、神霊の代
  表者。
 B信仰の対象と俗人との間に立って宗教上の儀式・典礼を司る者。
 
ざい‐てん【在天】
 天上にあること。「在天の霊」
 
さんがく‐しんこう【山岳信仰】
 山に超自然的な威力を認め、あるいは霊的存在とみなす信仰。日本では古来の土俗信
 仰としてあったものが民間信仰として生き続け、また、後に仏教とも習合して修験道
 などを生んだ。
 
さん‐み【三位】(サンヰの連声) 
 @正三位または従三位。また、その人。
 Aキリスト教で、父と子(キリスト)と聖霊との称。
 
さんみ‐いったい【三位一体】
 (the Trinity) キリスト教で、創造主としての父なる神と、贖罪者キリストとして世
 に現れた子なる神と、信仰経験に顕示された聖霊なる神とが、唯一なる神の三つの位
 格(ペルソナ)であるとする説。この三者に優劣の差別はない。
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