神名説明
 
[た〜と]
 
だいげんじん 大元神(大元尊神・虚無大元尊神・大空一虚大元尊とも)
 道教思想に由来する絶対原初の神、宇宙の根本の元始神。
 
だいこくてん 大黒天
 七福神の一で、大国主命と習合した神。
 
だいごんげん 大権現
 権現に尊称「大」を冠して一層の尊信を表したもの。
 
たかおかみのかみ 高オカミ神
 古来闇オカミ神クラオカミノカミと共に甘雨を降らし、霖雨ナガアメを止める神とされる。
 
たかぎのかみ 高木神(高御産巣日神タカミムスビノカミ)→ 別記「神名解説」参照
 次項参照
 
たかみむすびのかみ 高御産巣日神 → 別記「神名解説」参照
 別天神(造化三神の一)
 
たぎつひめのみこと 多岐都比売命 → 別記「神名解説」参照
 八王子の一
 
たぎりひめのみこと 多紀理毘売命 → 別記「神名解説」参照
 八王子の一
 
たけみかづちのかみ 建御雷神(武甕槌神)
 天孫降臨の先立ち、経津主神フツヌシノカミと共に出雲国に出かけ平定したと云う。
 
たけみなかたのかみ 建御名方神
 大国主神の御子で、建御雷神タケミカヅチノカミと力競べを試みて敗れたと云う。
 
たぢからおのかみ 手力男神(天手力男神アメノタヂカラヲノカミ)→ 別記「神名解説」参照
 
たのかみ 田の神(農神ノウガミ・作神サクガミ・作り神・地神ヂガミ)
 一般に田の神は、作業開始の春に山(天、山宮)から里(又は家、里宮)に降臨し、
 収穫の済んだ秋の終わりに還って行く伝承が広く存している。
 
たまつめむすびのかみ 玉留魂神(玉積産日神)
 宮中の神三十六座中の一神で、霊魂の去った人に再び魂を呼び戻し鎮まらせる徳を有
 する神で、鎮魂祭の中心となる神と云う。
 
たまよりひめ 玉依姫(霊依姫)
 神霊の憑依する女の意。海神の御女で、鵜葺草葺不合命ウガヤフキアヘズノミコトの妃。
 
たむけのかみ 手向神
 旅の安全を守護する神。
 
たるむすびのかみ 足産日神
 宮中の神三十六座中の一神
 
ちがえしのかみ 道反神(道反大神・塞坐黄泉戸大神サヤリマスヨミドノオホカミ)→ 別記「神名解
 説」参照
 黄泉の道を塞いだ石。
 
ちぎ 地祇 → てんじんちぎ
 
つきたつふなどのかみ 衝立船戸神 → ふなどのかみ(また別記「神名解説」参照)
 
つきよみのみこと 月読命ツクヨミノミコト → 別記「神名解説」参照
 三貴子の一
 
つぬぐひのかみ 角杙神 → 別記「神名解説」参照
 神代七代の一
 
てんじんちぎ 天神地祇アマツカミクニツカミ
 天神とは皇天、即ち皇統に深い関係のある尊い聖なる神と考えられ、地祇とは国神と
 される。
 
てんそ 天祖
 極めて貴い神の義。
 
てんまんだいじざいてんじん 天満大自在天神(天満天神・火雷天神・日本大政威徳天・大
 威徳天とも)
 菅原道真公の霊を神格化した称。
 
どうそじん 道祖神(道陸神ダウロクジン・サイノカミとも)
 古名としては岐神クナドノカミ・来名戸祖神クナドノサハノカミ・道俣神チマタノカミ・衢神チマタノカミ・障神サヘノ
 カミなど、また八衢比古ヤチマタヒコ・八衢比売ヤチマタヒメ。
 
としがみ 歳神・年神(トシトクサマ・ワカトシサマ・ショウガツサマとも)
 正月に家々に迎えて祭る神で、一年の豊穣、幸福を請う神。
 
ととうてんじん 渡唐天神(渡宋天神とも)
 天神(菅原道真公)信仰発達の一過程として、室町時代に禅宗と習合して発生。天神
 は中国に渡り、佛鑑禅師の教えを受け僧伽梨を授けられたと云う。
 
とよいわまどのかみ 豊石窓神(天石門別神アメノイハトワケノカミ・櫛石窓神クシイハマドノカミとも)
 門の神
 
とようかのめのみこと 豊宇賀能売命
 五穀を生み、美酒を醸カんだとされる。
 
とよくもぬのかみ 豊雲野神 → 別記「神名解説」参照
 神代七代の一で、豊かに富み足りた国の意と云う。
 
とよたまびめのみこと 豊玉毘売命
 海神の御女で、鵜葺草葺不合命ウガヤフキアヘズノミコトの母。威大な巫女としての力を持つ女
 の意。
[次へ進む] [バック]