神名説明
[さ〜そ]
さいじん 祭神
神社に祀る神。一 天地創造の神、二 神霊能上の神、三 人の霊を祀った神、四 職業
に関連して祀られた神、五 天象に関する神、六 地象に関する神、七 動植物に関する
神、八 食物に関する神、に分けられることがある。
さいのかみ → どうそじん
さえのかみ → どうそじん
さけがみ 酒神(酒殿神サカドノノカミとも)
酒を司らせる神で、酒弥豆男神サケミツヲノカミ、酒弥豆女神サケミツメノカミとする。
さけづくりのそしん 酒造祖神 前同
さけのつかさのさいじん 造酒司祭神 前同
さるがみ 猿神
猿を聖なる動物として神格化したもの。忌み言葉として山のオヤジ・ヨモノ・エビス・キ
ムラ、また船神の嫌うエテコウ・ハヤモノなどがある。
さるたひこのかみ 猿田毘古神
天孫降臨のとき、道案内を務めた神。
さんきし 三貴子ミハシラノウヅノミコ
天照大御神・月読命・須佐之男命を指す。
さんじゃたくせん 三社託宣
宗教的には神・儒・仏の融合、思想的には正直・清浄・慈悲観を強調する。
さんじょしん 三女神 → ごなんさんにょしん
さんじん 三神
三筆(嵯峨天皇・橘逸勢・空海)、三山(大和の畝傍・香具・耳梨山、出羽の月山・羽黒・
湯殿山)、また造化三神(天御中主神アメノミナカヌシノカミ・高皇産霊神タカミムススヒノカミ・神巣産霊神
カミムスヒノカミ)、和歌三神(住吉・玉津島・人丸)、他に住吉三神(底筒男ソコツツノヲ・中筒男ナカ
ツツノヲ・表筒男ウヘツツノヲ)、そして三社託宣をも云う。
さんぼうこうじん 三宝荒神 → こうじん
しおづちのかみ 塩土神(塩土老翁)
『古事記』の海幸と山幸の段などで、「凡て物をよく知れる人」とされる。
しきがみ 式神・識神・職神(シキノカミとも)
陰陽道オンミャウダウで使役する神。鬼形のもので、人の目には見えないと云う。
ししょくしん 司職神(職能神とも)
ある職能についての神徳により各種の技能・職業・産業・命運を守護する神。例えば木神
ククノチノカミ、火神カグツチノカミ、土神オホツチミオヤノカミ・ハニヤスビメノカ
ミ、金神カナヤビコノカミ・カナヤビメノカミ、水神ミヅハノメノカミ、道神ヤチマタ
ヒコノカミ・ヤチマタヒメノカミ、穀神ウカノミタマノカミ・ウケモチノカミなど。ま
た神社に即した例として学芸-天満宮(菅原神社)、農業-武蔵御嶽神社・阿夫利神社、
殖産興業-稲荷神社、航海交通-水天宮・住吉大社・大山祇神社・宗像神社・金刀比羅宮、
商業-西宮神社、鉱業-雨宮神社、安産-水天宮・塩釜神社、水難除け-水天宮、防火-愛
宕神社・秋葉神社など。
しなつひこのかみ 志那都比古神 → 別記「神名解説」参照
風の神
じぬしのかみ 地主神ヂヌシノカミ(地主大明神・地主権現、また地神ヂカミ・地主様とも)
土地を領する神。
しゅごしん 守護神
何れの神も守護神である。中に特定の神を選ぶ場合もある。また自動車に奉ずる交通
安全神札や、学業成就のお守りなどもこの一例。
しんらみょうじん 新羅明神(新羅善神とも)
近江の園城寺(三井寺)の鎮守として祀られる神。
すいじんしんこう 水神信仰(弥都波能売神ミツハノメノカミ・罔象女ミヅハノメ)→ 別記「神名解
説」参照
水を主宰する神の信仰、又は水そのものの神聖性に対する信仰。
すくなひこなのかみ 少名毘古那神(少彦名命)
神産巣日神カミムスビノカミの御子、大国主神と兄弟となって相協力し、わが葦原中国を経営
されたとされる。
すさのおのみこと 素戔嗚尊(須佐之男命)→ 別記「神名解説」参照
伊邪那岐命の御子で、三貴神の一柱。
すひじにのかみ 須比智邇神 → 別記「神名解説」参照
神代七代の一
すみのえのかみ 住吉神(墨江神)→ 別記「神名解説」参照
底筒之男命・中筒之男命・上筒之男命の三柱を総称した神名。
すめおおかみ 皇大神 → こうたいじん
すめがみ 皇神
尊い賢い神の義。
すわのおおかみ 諏訪大神
大国主神の御子建御名方神タケミナカタノカミを云う。
ぞうかのさんじん 造化三神
造化とは天理の至妙によって万物の産まれ出ることを云い、天御中主神アメノミナカヌシノカミ・
高御産巣日神タカミムスビノカミ・神産巣日神カミムスビノカミの三神の併称。
そこづつのおのかみ 底筒之男命 → うわづつのおのかみ(また別記「神名解説」参照)
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