[神職奉務心得]
 
三、延暦十七年(798)正月廿四日太政官符
 −−諸国の神宮司神主の任ずべき事−−
 
                 参考:神社本庁発行「神職奉務心得(資料集)」
 
               桓武天皇の勅を奉じて下された太政官符。
               桓武天皇の御代は平安遷都を実現して国政を刷新、坂
              上田村麻呂を登用して東北平定を促進される等、先帝光
              仁天皇の御志を継承した積極的な政策によって国家の一
              層の発展が期待された時期であった。
 
 右、大納言従三位神王ミワノオウ宣す。勅を奉ずるに、社を掃き神を敬ふは、禍をとどめ福
をいたすためなり。今聞くに、神宮司等ひとたび任ずれば終身にして、あなどりて敬は
ず祟咎しばしばいたる。よろしく今より以後、彼の氏のなかの潔清廉貞にして神主に堪
ふる者をえらびて補任し、限るに六年をもって相替へよ。
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