11 範例祝詞[酒壽]
 
                       参考:堀書店発行「祝詞範例全書」
 
[酒壽サカホガイ]                  (『日本書紀』崇神天皇八年)
 
天皇
許能瀰枳破 和餓瀰枳那羅孺 椰磨等那殊 於朋望能農之能 介瀰之瀰枳 伊句臂佐
この神酒は 我が神酒ならず 大倭ヤマトなる 大物主の    醸カみし酒ミキ 幾久イクヒサ
 
伊句臂佐
幾久
 
重臣等
宇磨佐聞 瀰和能等能能 阿佐妬珥毛 伊弟弖由介那 瀰和能等能渡塢
味酒ウマサケ 三輪の殿の  朝戸にも  出でて行かな 三輪の殿門トノドを
 
天皇
宇磨佐階 瀰和能等能能 阿佐妬珥毛 於辭寐羅箇禰 瀰和能等能渡烏
味酒   三輪の殿の  あさとにも 押開かね   三輪の殿門を
 
[同]                     (『日本書紀』神功皇后十三年)
 
皇后
虚能彌企破 和餓彌企那等儒 區之能伽彌 等虚豫珥伊麻輸 伊破多多須 周玖那彌伽
この酒ミキは 我が酒ならず  藥クシの神  常世トコヨに在イマす 岩立たす  少御神スクナミ
 
未能 等豫保枳 保枳茂苔陪之 訶武保枳 保枳玖流保之 摩菟利虚辞辭彌企層 阿佐
カミの 豊トヨ壽ホぎ 壽ぎ延モトへし 神カム壽ぎ 壽ぎ來るほし 獻マツり來コし酒ぞ   餘アさ
 
孺塢斉 佐佐
ず飲ヲせ ささ
 
武内宿禰
許能彌企塢 伽彌鶏(奚扁+隹)武比等破 曾能菟豆彌 于輸塢多弖弖 于多比菟菟 
この酒ミキを 醸カみけむ人は        その鼓ツヅミ 臼に立てて  歌ひつつ
伽彌鶏梅伽墓 許能彌企能 阿椰塢于多娜濃芝 作沙
醸みけめかも この酒の  奇アヤに轉ウタ楽し  ささ
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