0302d　文言一覧3
　
［ヤ］
已矣乎　吾未見能見其過而内自　已ﾔんぬるかな。われいまだその過ｱﾔﾏちを見て内ｳﾁに
　訟者也　　　　　　　　　　　自ら訟ｾむる者を見ざるなり（論語）
　
已矣乎　吾未見好徳如好色者也　已ﾔんぬるかな。われいまだ徳を好むこと色を好むがご
　　　　　　　　　　　　　　　とくする者を見ず（論語）
　
有教無類　　　　　　　　　　　教えありて類ﾙｲなし（論語）
　
有朋自遠方来　不亦楽乎　　朋ﾄﾓあり、遠方より来たる、また楽しからずや（論語）
　
有若無　実若虚　犯而不校　　　あれどもなきがごとく、実ﾐつれども虚ﾑﾅしきがごと
　　　　　　　　　　　　　　　く、犯ｵｶされて校ﾑｸいず（論語）
　
有徳者必有言　有言者不必有徳　徳ある者は必ず言ｹﾞﾝあり。言ある者は必ずしも徳あら
　　　　　　　　　　　　　　　ず（論語）
　
猶之与人也　出内之吝　謂之有司　ひとしく人に与ｱﾀうるに出内ｽｲﾄｳの吝ﾔﾌﾞｻｶなる、こ
　　　　　　　　　　　　　　　れを有司ﾕｳｼと謂ｲう（論語）
　
猶子比兒　イウシヒジ　　いうしは　こにたくらぶ
　　　　　猶子とは猶ほ子の如くにして、己れのをい、めいのことなり。比兒とは我が
　　　　　子に比するなり（千字文）
　
右通廣内　イウツウクワウダイ　　みぎは　くわうだいにかよひ
　　　　　宮殿の廣大にして、建て列なれるを、右に行けば廣内といふ宮殿に通ず。お
　　　　　ごそかにして清し（千字文）
　
遊昆獨運　イウコンドクウン　　いうこんは　ひとりめぐりて
　　　　　コン（コンは昆偏に鳥）とは、空中にかけり舞ふ鳥にて、空中の遊ぶ。此鳥
　　　　　は、ひとり思ふまゝに翔けめぐるなり（千字文）
　
逝者如斯夫　不舎昼夜　　　　　逝ﾕくものはかくのごときか、昼夜を舎ｵかず（論語）
　
与其進也　不与其退也　　　　　その進む進むに与ｸﾐす。その退ｼﾘｿﾞくに与ｸﾐせず（論
　語）
　
予一以貫之　　　　　　　　　　われは一ｲﾂをもってこれを貫ﾂﾗﾇく（論語）
　
予所否者　天厭之　天厭之　　　われ、否ﾋとするところのものあらば、天これを厭ﾀた
　　　　　　　　　　　　　　　ん、天これを厭ﾀたん（論語）
　
予無楽乎為君　唯其言而楽莫予　われ君たるを楽しむなし。ただその言いてわれに違ﾀｶﾞ
　違也　　　　　　　　　　　　うなきを楽しむ（論語）
　
予与其死於臣之手也　無寧死於　われその臣ｼﾝの手に死なんよりは、むしろ二三子ﾆｻﾝｼ
　二三子之手乎　　　　　　　　の手に死せんか（論語）
　
葉公問政　子曰近者説　遠者来　葉公ﾖｳｺｳ、政ｾｲを問う。子ｼ曰ｲﾜく，近き者説ﾖﾛｺび、
　　　　　　　　　　　　　　　遠き者来たる（論語）
　
容止若思　ヨウシジャクシ　　かたちは　おもふがごとく
　　　　　容止はすがた形なり。端正にして、疎暴の擧動なく、静粛にして常に物思ふ
　　　　　が如くせよとのこと（千字文）
　
欲而不貪　　　　　　　　　　　欲ﾎｯして貪ﾑｻﾎﾞらず（論語）