0302c 文言一覧3
勉其祗植 ベンギキショク その きしょくをつとめよ
祗はつゝしむなり。植は立つるなり。其の身に忠孝の道を守りて、勉めて身
を立て家を興せとの敕イマシメ(千字文)
朋友之饋 雖車馬 非祭肉 不拝 朋友ホウユウの饋オクりものは、車馬といえども、祭肉サイ
ニクにあらざれば拝ハイせず(論語)
邦有道穀 邦無道穀恥也 邦クニに道あれば穀コクす。邦に道なきに穀するは恥なり
(論語)
放於利而行 多怨 利リに放ヨりて行なえば、怨み多し(論語)
飽食終日 無所用心 難矣哉 飽食ホウショクして終日シュウジツ、心ココロを用モチうることなき
は、難カタきかな(論語)
飽飫烹宰 ハウヨハウサイ あきては はうさいにあき
飽きて空腹ならざるときは、たとひ美味のものを見るとも、飲み食ふことを
好まざるなり(千字文)
亡而為有 虚而為盈 約而為泰 亡ナくしてありとなし、虚ムナしくして盈ミてりとなし、
難乎有恒矣 約マズしくして泰ユタかなりとなす。難カタきかな、恒あること
(論語)
罔談彼短 バウタンヒタン かれのあやまちを かたるなかれ
彼とは、自分の他の人すべてを云ふ。他人の短所を知りたればとて必ず口外
するなとのこと(千字文)
墨悲絲染 ボクヒシセン ぼくは いとのそまるをかなしみ
昔し墨子とい賢人は、白絲の色々に染まるを悲しみたり。これは人の惡友に
染まるを歎きしなり(千字文)
[マ]
慢令致期 謂之賊 令レイを慢マンにして期キを致す、これを賊ゾクと謂イう(論
語)
未知生 焉知死 いまだ生セイを知らず、いずくんぞ死を知らん(論語)
未能事人 焉能事鬼 いまだ人に事ツカうること能アタわず、いずくんぞ能ヨく鬼
キに事ツカえん(論語)
未之思也 夫何遠之有哉 いまだこれを思わざるなり。それなんぞ遠きことかこ
れあらん。(論語)
民可使由之 不可使知之 民タミはこれに由ヨらしむべし。これを知らしむべからず
(論語)
民無信不立 民タミ、信シンなくんば立たず(論語)
無友不如己者 己オノレに如シかざる者を友とするなかれ(論語)
無遠慮 必有近憂 遠慮なければ必ず近憂キンユウあり(論語)
無求備於一人 備ソナわらんことを一人イチニンに求むることなかれ(論語)
喪致乎哀而止 喪モは哀アイを致して止む(論語)
孟軻敦素 マウカトンソ まうかは あつくしてすなほに
孟軻は世に名高き賢人の孟子にして、敦素とは其の性質厚くして、すなほな
る人にてありしなり(千字文)
黙而識之 学而不厭 誨人不倦 黙モクしてこれを識シルし、学びて厭イトわず、人を誨オシえ
何有於我哉 て倦ウマず。われにおいて何かあらんや(論語)
勿欺也 而犯之 欺アザムくことなかれ。而シコウしてこれを犯オカせ(論語)
問人於他邦 再拝而送之 人を他邦タホウに問わしむれば、再拝サイハイしてこれを送る
(論語)
[次へ進んで下さい]