[六月]
一日 〈伝統行事 − 歯固めの日〉
この日は歯固めの日と云って、乾餅ホシモチを焼いて食べます。この乾餅は、お正月の鏡
餅を稲藁に包んで乾して置き、それを割ったものです。
また、五月五日に駒形神社への供餅を「賽の目」に切り刻み、筵に広げて干したもの
を、鍋で煎って食べることもあります。
〈郷内行事 − 歯固め〉
鏡餅を干していない家に干餅を廻すと、小豆餅などのお返しがあります。
十六日 〈伝統行事 − 観音堂祭典〉
大里部落では観音様の祭典で賑わいます。草相撲大会も催されました。
谷内の観音堂は現神明社の所にありましたが、明治の廃仏毀釈のとき同じ部落内の延
命寺に移されました。
二十五日 「天神講の儀・夏越の祓え」 於宮司宅
この日は、天神講の儀に併せて、時節柄「夏越の祓え」を行います。即ち、人形を案
上に置き、神前を整えて大祓詞奏上、修祓、一拝、宮司祝詞奏上、一同拝礼、一拝、そ
して直会へと続きます。
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三十日 〈伝統行事 − 夏越ナゴシの祓え〉
一年のうち半分を終えた六月三十日(晦日)に、各神社では夏越の祓えを執り行いま
す。即ち半年の穢を人形ヒトガタ(半紙を人の形に切ったもの、形代カタシロとも)に大きく吹
き掛けたり、身体の不具合な部位を撫でたりして、大祓詞オオハラエノコトバを唱え、終わって
大川に流したりします。
また茅チガヤで大きな輪(茅チの輪ワのこと)を作り、それを神社の境内に設え、これを
潜ると厄除けされる、とする神社もあります。
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