02 明治天皇御製
 
               明治天皇御製
 
一 國民もつねにこころをあらはなむ みもすそ川の清き流れに
 
二 榊葉にかくる鏡をかがみにて 人もこころをみがけとぞ思ふ
 
三 ちはやふる神のまもりによりてこそ わが葦原のくにはやすけれ
 
四 とこしへに國まもります天地の 神のまつりをおろそかにすな
 
五 わがくには神のすゑなり神まつる 昔のてぶりわするなよゆめ
 
六 おごそかにたもたざらめや神代より うけつぎきたるうらやすのくに
 
七 めにみえぬ神のこころにかよふこそ 人の心のまことなりけれ
 
八 あさみどり澄みわたりたる大空の 廣きをおのが心ともがな
 
九 さしのぼる朝日のごとくさわやかに もたまほしきはこころなりけり
 
十 おほぞらにそびえて見ゆるたかねにも 登ればのぼる道はありけり
 
[明治天皇御製]再表示
[次へ進む] [バック]