02e 論語一日一言
 
5[組織]
 
礼之用和為貴         礼の用ヨウは和ワを貴トウトしとす
 
信近於義 言可復也      信シン、義ギに近づけば、言ゲン復フむべし
 
挙善而不教能則勧       善を挙げて不能フノウを教オシうれば勧ツトめん
 
事君尽礼 人以為諂也     君キミに事ツカえて礼を尽くせば、人もって諂ヘツラうとなす
 
君使臣以礼 臣事君以忠    君キミ、臣シンに使うに礼をもってし、臣、君に事ツカうる
               に忠チュウをもってす
人之過也 各於其党      人の過アヤマつや、おのおのその党トウにおいてす
 
事君数斯辱矣 朋友数斯疏矣  君に事ツカえて数シバシバすれば斯ココに辱ハズカしむとされ、
               朋友ホウユウに数シバシバすれば斯ココに疏ウトんぜらる
願車馬衣裘 与朋友共 敝之而 願わくは車馬衣裘イキュウ、朋友ホウユウと共にし、これを敝
 無憾            ヤブるとも憾ウラみなからん
居簡而行簡 無乃大簡乎    簡カンにいて簡を行なうは、すなわち大簡タイカンなること
               なからんや
中人以下 不可以語上也    中人チュウジン以下は、もって上カミを語ツぐべからざるなり
 
己欲立而立人 己欲達而達人  己オノレ立たんと欲ホッすれば人を立て、己達タッせんと欲す
               れば人を達せよ
富而可求也 雖執鞭之士 吾亦 富トミにして求むべくんば、執鞭シツベンの士といえども、
 為之            われもまたこれをなさん
士不可以不弘毅 任重而道遠  士はもって弘毅コウキならざるべからず。任ニン重くして道
               ミチ遠し
三年学不至於穀 不易得也已  三年サンネン学びて穀コクに至らざるは得エやすからざるのみ
 
可与立 未可与権       与トモに立つべくも、いまだ権ケンを与トモにすべからず
 
苗而不秀者有矣夫 秀而不実者 苗にして秀ヒイでざる者あり。秀でて実ミノらざる者あり
 有矣夫
後生可畏也 焉知来者之不如今也 後生コウセイ畏オソるべし。いずくんぞ来者ライシャの今イマに
               如シかざるを知らんや
四十五十而無聞焉 斯亦不足畏 四十五十にして聞こゆることなくんば、これまた畏オソ
 也已矣           るるに足らざるのみ
三軍可奪帥也 匹夫不可奪志也 三軍サングンも帥スイを奪うべきなり。匹夫ヒップも志ココロザシ
               を奪うべからざるなり
所謂大臣者 以道事君 不可則止 いわゆる大臣なる者は、道をもって君に事ツカえ、不
               可フカなれば止む
居之無倦 行之以忠      これに居て倦ウむことなく、これを行なうに忠チュウをも
               ってす
是聞也 非達也        これ聞ブンなり。達タツにあらざるなり
 
先事後得 非崇徳与      事コトを先にして得ウるを後アトにするは、徳を崇タカくする
               にあらずや
挙直錯諸枉 能使枉者直    直きを挙アげてこれを枉マガれるに錯オけば、よく枉れる
               者をして直ナオからしめん
先有司 赦小過 挙賢才    有司ユウシを先にし、小過ショウカを赦ユルし、賢才ケンサイを挙げ
               よ
其身正 不令而行 其身不正  その身ミ正しければ令レイせずして行なわる。その身正し
 雖令不従          からざれば令すといえども従わず
為君難 為臣不易       君たること難カタし。臣シンたること易ヤスからず
 
行己有恥 使於四方不辱君命  己オノレを行なうに恥ハジあり、四方シホウに使いして君命
 可謂士矣          クンメイを辱ハズカしめざる、士シというべし
士而懐居 不足以為士矣    士シにして居キョを懐オモうは、もって士となすに足らず
 
時然後言 人不厭其言也    時トキにして然シカる後ノチに言う、人その言うことを厭イト
               わざるなり
勿欺也 而犯之        欺アザムくことなかれ。而シコウしてこれを犯オカせ
 
可与言而不与之言 失人    与トモに言うべくしてこれを言わざれば、人を失う
 
躬自厚 而薄責於人 則遠怨矣 躬ミみずから厚くして、薄く人を責セむれば、怨ウラみに
               遠トオざかる
小不忍 則乱大謀       小ショウ、忍シノびざれば、大謀タイボウを乱る
 
事君敬其事而後其食      君に事ツカえては、その事コトを敬ケイしてその食ショクを後アト
               にす
道不同 不相為謀       道同じからざれば、相アイために謀ハカらず
 
信而後諌 未信則以為謗己也  信ぜられて後ノチに諌イサむ。いまだ信ぜられざれば、も
               って己オノレを謗ソシるとなさん
大徳不踰閑 小徳出入可也   大徳タイトクは閑ノリを踰コえず。小徳ショウトクは出入シュツニュウし
               て可なり
仕而優則学 学而優則仕    仕ツカえて優ユウなれば学び、学びて優なれば仕えよ
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