02a 論語一日一言
色悪不食 臭悪不食 色の悪しきは食わず、臭いの悪しきは食わず
酒無量 不及乱 酒は量なきも、乱に及ばず
食不語 寝不言 食クらうに語らず。寝イぬるに言はず
郷人飲酒 杖者出斯出矣 郷人キョウジンの飲酒には、杖者ジョウシャ出イずればここに
出イず
問人於他邦 再拝而送之 人を他邦タホウに問わしむれば、再拝サイハイしてこれを送る
廐焚 子退朝曰 傷人乎 不問馬 廐ウマヤ焚ヤけたり。子シ、朝チョウより退シリゾきて曰イワく、
人を傷ソコナえるか。馬を問わず。
入大廟 毎事問 大廟タイビョウに入りて事コトコごとに問う
朋友之饋 雖車馬 非祭肉 不拝 朋友ホウユウの饋オクりものは、車馬といえども、祭肉サイ
ニクにあらざれば拝ハイせず
子見斉衰者 雖狎必変 子シ、斉衰シサイの者を見ては、狎ナれたりといえども必ず
変ヘンず
回也非助我者也 於吾言無所不説 回カイや、われを助タスくる者にあらざるなり。わが言
ゲンにおいて説ヨロコばざるところなし
先進於礼楽野人也 後進於礼楽 先進センシンの礼楽レイガクにおけるや野人ヤジンなり。後進コウ
君子也 吾従先進 シンの礼楽におけるや君子なり。われは先進に従わん
未能事人 焉能事鬼 いまだ人に事ツカうること能アタわず、いずくんぞ能ヨく鬼
キに事ツカえん
未知生 焉知死 いまだ生セイを知らず、いずくんぞ死を知らん。
夫人不言 言必有中 かの人は言わず。言えば必ず中アタることあり
過猶不及也 過スぎたるはなお及ばざるがごとし
樊遲請学稼 子曰吾不如老農 樊遲ハンチ、稼カを学ばんことを請コう。子曰イワく、われ老
農ロウノウにしかず
苟有用我者 期月而已可也 三 いやしくもわれを用うる者あらば、期月キゲツのみにて
年有成 可カならん。三年サンネンにして成すことあらん
予無楽乎為君 唯其言而楽莫予 われ君たるを楽しむなし。ただその言いてわれに違タガ
違也 うなきを楽しむ
不得中行而与之 必也狂狷乎 中行チュウコウを得てこれと与トモにせずんば、必ずや狂狷
キョウケンか
不怨天 不尤人 下学而上達 天を怨ウラみず、人を尤トガめず。下学カガクして上達ジョウ
知我者其天乎 タツす。われを知る者はそれ天か
予一以貫之 われは一イツをもってこれを貫ツラヌく
日月逝矣 歳不我与 日月ニチゲツ 逝ユく。歳トシわれとともにならず
子生三年 然後免於父母之懐 子コ生まれて三年、然る後ノチに父母の懐フトコロを免マヌガ
夫三年之喪 天下之通葬也 る。それ、三年の喪モは天下の通葬ツウソウなり
鳥獣不可与同群也 吾非斯人之 鳥獣チョウジュウは与トモに群ムレを同じくすべからず。われこ
徒与而誰与 の人の徒トと与トモにするにあらずして誰タレと与トモにせん
四体不勤 五穀不分 孰為夫子 四体シタイ勤ツトめず、五穀ゴコク分ワかたず、たれをか夫子
フウシとなす
夫子焉不学 而亦何常師之有 夫子フウシ、いずくにか学ばざらん。而シコウしてまたなん
の常師ジョウシかこれあらん
夫子之牆也数仭 不得其門而入 夫子フウシの牆ショウや数仭スウジン、その門を得て入イらざれ
不見宗廟之美百官之富 ば、宗廟ソウビョウの美・百官ヒャッカンの富オオきを見ず
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