松舘菅原神社例祭奉納神楽
[松館天満宮三台山獅子大権現舞]

 
松館天満宮三台山獅子大権現舞(PR用) 【H28_pdf】 【H29_pdf】
 
秋田県指定無形民俗文化財「松館天満宮三台山獅子大権現舞」
秋田県鹿角市八幡平字松館地区
松館天満宮舞楽保存会 会長 川村和男
 
△構成・内容
 山伏(修験者)の修行の姿、即ち白装束を着用して、神前に奉納する舞で、祭場に薦を敷いて、次の舞を舞い納めます。
 
@舞処などを清浄にする「御幣舞(幣束舞)」、地の神を鎮め奉る「地舞」、神霊を仰ぐ「榊舞」、お湯立ての火を燃え立たせる「青柳舞」、火が盛んに燃えていることを祝う「扇舞」、身を研ぎ清める「剣舞」を順次舞います。
 なお、これらは神前に奉納するときの舞であるが、余所で演ずるときは省略することがあります。
 
A「権現舞」は片手で獅子頭を高く挙げ、歯を打ち鳴らして舞い回す舞で、尾絡み役は、獅子頭の回転に連動して絡みを行い、学業成就、無病息災を祈願します(約10分)。
 この権現舞には、「神歌」が謡われます。
 
B次に大釜一杯に湯を沸き騰たせ、その湯を掻き回して稲の作占いと湯浴みを行う「お湯立て神事」を納めます。
 なお、このお湯立ては、余所で行うときは模擬的に演じたり、又は省略することがあります(約10分)。
 
C宮司宅から菅原神社本殿への参進・退下のときは、「渡御」の曲を奏でます。
 なお、余所で演ずるときは、前掲の舞を演ずる前と、後にそれぞれ奏でます(約5分)。
 
D獅子頭で参拝中の幼稚園児や氏子などの頭部をかんで「獅子権現の霊力授与」を行います。
 なお、余所で演ずるときは、これを省略することがあります。
 
△由来・沿革
 正安2年(1300、また治安2年(1022)とも)、京都北野天満宮から「天満大自在綱乗天神宮」を勧請して崇め、村中が万歳楽を唱えて舞い納めたのが起源とされています。
 
 その後大正時代の前後、一時途絶えつつあったが、昭和12年(1937)に現在のような舞楽として再興されました。
 翌13年には日本放送協会秋田放送局のラジオ番組に出演し、東北地方などに放送されました。
 
 平成5年、秋田県無形民俗文化財に指定されました。
 平成11〜12年、秋田県指定無形民俗文化財「松館天満宮三台山獅子大権現舞」文化財収録作成調査成る(秋田県教育委員会報告書第325号)。
 
△主な出演実績
1993 平成5年 秋田県無形民俗文化財大会に出演(於秋田県北秋田郡阿仁町)
1997 平成9年 第12回国民文化祭・アジア民俗芸能祭に出演(於香川県三木町)
1998 平成10年 第48回秋田県公民館大会に出演(於秋田県鹿角市湯瀬温泉湯瀬ホテル)
2000 平成12年 秋田県民芸術祭に出演(於秋田市秋田県民会館)
2002 平成14年 第44回北海道・東北ブロック民俗芸能大会に出演(於岩手県花巻市文化会館)
2003 平成15年 第6回全国獅子舞フェスティバル・鳥海(於秋田県由利郡鳥海町)

 「ウィキペディア『松館天満宮三台山獅子大権現舞』初版 の桜田守宏による投稿は、このWebページの主宰者によるものです。
  バック   前画面へ戻る