07 菅原神社祭典奉納権現舞御神歌

此處は何処や 長門の関の たち所 千代ふる神の
  此処は舞処 此処は舞処 ヨーホー
 
右より 左へ廻れ 智恵の神 権現舞の
  拍子早かれ 拍子早けれ ヨーホー
 
我が法は 劍が劔に 尚まさる 日頃の悪魔
  払ひ申さうや 払ひ申さうや ヨーホー
 
大日のや 衣の袖を 広ぐれば 地に水余る
  今日のよろこびや 今日のよろこびや ヨーホー
 
熊の路や 音なし川の 水増して 悪魔を流し
  衆生を守らうや 衆生を守らうや ヨーホー
 
春の日は 南円堂に 輝きて 三笠の山に
  はるゝうすぐも はるゝうすぐも ヨーホー
 
重くとも 軽くにまわれ 不動坂の 長者どのに
  見るにつけてもや 見るにつけてもや ヨーホー
 
七五三張ろや 東雲風に 払はれて 何時もよけれと
  祝ひ申さうや 祝ひ申さうや ヨーホー
 
新玉の 年の始の 年男 米打ちまいて
  御堂開かうや  御堂開かうや ヨーホー
 
静かなれや 小野の社の たまり水 障りなくして
  影を見るかな  影を見るかな ヨーホー
 
沖の波 あしげの駒の そもじ立つ のり沈めたる
 かもめ鳥かな  かもめ鳥かな ヨーホー
 
火は修験 水は清浄の 滝の水 中に菖蒲を
  お立てあれや お立てあれや ヨーホー
 
願ひをば 何がなしおる 願ひをば 何がなしおる
  神はなしおる 神はなしおる ヨーホー
 
天下泰平 国家長久 五穀成就
  御湯の華を立て 御湯の華を立て ヨーホー
 
 
『門口にての御神歌』
権現のや 立ちよる門は 萬代へ 日頃の悪魔
  祓ひ申さうや 祓ひ申さうや ヨーホー

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