080220吉野静 参考:北隆館発行「野草大百科」ほか 〈吉野静〉 「一人静」 センリョウ科の多年草。山地の林下に自生。茎は20p内外、頂に楕円形の4葉を輪状に 付ける。早春、白色の細花穂を、1〜2本着ける。マユハキグサ・ヨシノシズカ。 「一人静尽くし」(暫定表示) 「吉野静」 一人静に因んだ謡曲に「吉野静」がある。落ち延びて行く義経が、更に遠くまでに無 事に、と云う心配りから、静御前は追手の前で神に奉る舞を舞って時間を経過させた、 と云う。義経との別れの悲しみに耐えての、静御前の振る舞いは今も語り継がれている。 そのことから、ヨシノシズカという名は、哀切の籠もった佳名と言える。