070210松浦佐用姫 参考:岩波書店発行「広辞苑」など 〈松浦佐用姫マツラサヨヒメ〉 「松」 マツ科の一属。北半球の温帯を中心に約百種が分布。常緑の高木。葉は針状、2〜3枚 又は5枚。雌雄同株。花は春に咲き、雌花は毬状で新芽の頂に生じ、雄花は新芽の下部に 穂状に密生。球果はいわゆる「まつかさ」。日本にはクロマツ・アカマツ・ゴヨウマツな どがあり、長寿や節操を象徴するものとして古来尊ばれる。天然記念物の大木も多い。 「松浦佐用姫」 肥前の松浦の東方に住んでいたと云う美女。万葉集・肥前風土記に見える。大伴金村の子 狭手比古サデヒコが朝命により任那ミマナ救援に赴く途次これと契ったが、その離別に当り領巾 振ヒレフリの峰(今の鏡山)に登り、領巾を振って別れを惜しんだ。弟日姫子オトヒヒメ。