060570紅花
 
                    参考:小学館発行「万有百科大事典」ほか
 
〈紅花ベニバナ〉
「紅花」
 紅花はキク科の一年草。小アジア・エジプト原産の染料・油料用植物。高さ30〜90p。
夏、紅黄色のアザミに似た頭花を着ける。小花は細い筒形。わが国には古く中国から入
り、東北地方(特に山形県)を中心に栽培。古くは花冠を採集して染料や紅ベニを作っ
た。今日では主にアメリカ産のものを切花用や紅花油採取用とする。くれない・末摘花
スエツムハナ・サフラワー。
 
〔利用〕
 花を早朝に採り、乾燥したものを紅花コウカと云い、漢方で婦人病、腹痛などに用いる。
紅花を水に浸して黄色色素(サフロール黄)を溶かし去り、よく水洗してから水を切り、
灰汁アクに浸すと紅色色素(カーサミン)が溶けて出る。これに米酢又は梅酢を加えて沈
殿するカーサミンから、昔は口紅を作った。これらの色素は布や紙の染色にも用いた。
古代エジプトでミイラを巻く布はこれで染めたものである。
 白色の果実から脂肪油をとり、食用油に用い、また燃やして出る煤ススから有名な紅花
墨を製する。この脂肪油はリノール酸を特に多く含有するので、コレステリン過多の動
脈硬化症の予防と治療に有効であると云われている。
 
関連リンク 「日本人の創った色(赤)」
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