030840蘇芳
 
                    参考:小学館発行「万有百科大事典」ほか
 
〈蘇芳スオウ〉
「蘇芳・蘇方・蘇枋」
 @蘇芳はマメ科の小高木。インド・マレー原産の染料植物。枝に小さい棘がある。葉は
羽状複葉。黄色五弁花は円錐花序をなす。木質・楕円形の、中に3〜4個の種子を含む莢サヤ
を生ずる。心材及び莢は煎じて、古くから重要な赤色染料とされた。
 A蘇芳は染色の名。蘇芳の煎汁で染めた黒みを帯びた紅色。主要色素はブラジレイン
で、明礬媒染で赤色、灰汁で赤紫、鉄媒染では紫色に染めることが出来る。
 B蘇芳は襲カサネの色目。表は薄茶、裏は濃赤。すおうがさね。
 
[詳細探訪(古来の植物染色「草木染」)]
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