0307篠笛 参考:小学館発行「万有百科大事典」ほか 〈篠笛シノブエ〉 「篠」 細くて群がり生える小さい竹。ヤダケ・メダケの類。篠の小笹・篠の葉草。篠笛の略。 「篠笛」 わが国の管楽器の一つ。竹笛とも呼ぶ。女竹メダケの管身に破れを防ぐため、首部と尾 部の先端を藤フジで巻いて黒漆で塗り固めた七孔コウの横笛である。民俗芸能系の笛である ため、祭礼囃子には不可欠の笛で、主として旋律を受け持つ。従って唄・三味線の音律に 合わせるために、一〜十二本の調子の高低のある篠笛を笛方は持参して演奏に臨む。ま た邦楽には「竹笛入タケブエイリ」「音頭」「太鼓地」と称する曲節があって、常に篠笛が活 躍している。太鼓を細桴ホソバチで打つ祭礼囃子、大拍子ダイビョウシを竹桴で囃す神楽囃子の 主奏楽器として吹奏される他、特に「草笛」「田舎笛」「空ソラ笛」「竜神」など篠笛独 奏の特殊な曲もあって、その妙味を発揮する。[次へ進む] [バック]