020282鞍馬神事
 
                       参考:堀書店発行「神道辞典」ほか
 
〈鞍馬神事クラマシンジ〉
「馬」
 ウマ目(奇蹄キテイ類)ウマ科の獣。アジア・ヨーロッパの原産。体は大きく、顔は長く、
頭部に鬣タテガミを有し、四肢が長く第3指の蹄でよく走る。草食。シマウマなどの野生種
もあるが、家畜として重要。乗用・競馬用のサラブレッドは最も有名。他に輓馬バンバの
ペルシュロン、わが国の在来種など、20以上の品種がある。こま・むま。
 
「鞍馬神事」
 鞍馬神事は十月二十日(元九月九日)、京都市左京区鞍馬山の由岐神社の祭で、鞍馬
火祭として有名である。日没、まず街道の諸所に積み重ねた松・樅等の根榾ネホダに火を放
ち、子供が柴を束ねた松明を肩に担いで練り歩く。夜更けになって、大松明を肩にした
若者が「サイレヤリイリョウ」と叫びながら町中を練り廻し、山門の石壇に張った注連
を切って、由岐神社に上り参詣する。神社では、二柱の神霊を神輿に遷し、裸の男がこ
れを担ぎ、氏子町内の女達が神輿の綱を曳いて御旅所に渡御する。御旅所では巫女の神
楽が奏され、神前で二十数本の割竹を末広にしたものを焼き、神輿担ぎがそれを担いで
庭を七度半回り、これを繰り返して夜明けに終わる。
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