020260菊慈童
 
                       参考:岩波書店発行「広辞苑」など
 
「菊」
 キク科キク属の多年草。自生種のハマギク・ノジギクなどの総称。また、特に観賞用に
作られた園芸品種の総称。原産は中国大陸、わが国には奈良時代以後に渡来、江戸時代
に改良が進む。梅・竹・蘭と共に四君子の一。品種が非常に多く、花色は白・黄・桃・紅な
ど。園芸上は大菊・中菊・小菊に、花の形状により管物・厚物・平物などに分け、嵯峨菊・伊
勢菊・肥後菊・美濃菊・江戸菊・奥州菊などの系統がある。観賞用に世界各国で栽培。
 食用菊の食用になるのは主に花の部分(葉の天麩羅も美味しい)で、花弁に苦味がな
く、香りの良い品種が選ばれ、東北地方や長野県などに生産される。大輪で厚物の黄菊
が多く、白・紅色のものもある。
 
「菊慈童キクジドウ」
@菊水(次項参照)
A能の一。(→)「枕慈童」に同じ。
B枕慈童マクラジドウは能の一。レキ県山ケキケンザンに流された少年が、経文の映った菊の葉の
露を飲んで7百歳まで若さを保ったことを脚色する。観世流では「菊慈童」。
[次へ進む] [バック]