020256蟹山伏 参考:岩波書店発行「広辞苑」など 〈蟹山伏カニヤマブシ〉 「蟹」 カニはエビ目(十脚類)カニ亜目(短尾類)の甲殻類の総称。体は1枚の頭胸甲(単に 甲・甲羅と呼ばれる)で覆われた頭胸部と、7節に分れた腹部を持つが、頭胸部は扁平で 横に広くなり、腹部は小さくなって一般に頭胸部の下面に付着、俗に「ふんどし」など と呼ばれる。頭胸部の5対の歩脚のうち第1対は、強大な鉗脚(はさみ)となる。横向き に歩行する方が速い。雌は産んだ卵を腹肢に着け、腹部と頭胸部の間に抱き孵化まで保 護する。殆どが海産で、純淡水生はサワガニ類のみ。食用として重要なガザミ・ケガニ・ ズワイガニなどがある。世界に約5千種、わが国に約千種。がに。がね。 「蟹山伏」 狂言の一。行力ギョウリキを誇る山伏が蟹の精になぶられ耳を挟まれる。