51 身近に生えて気になる植物〈ヒルガオ〉 〈ヒルガオ〉 ヒルガオ昼顔はヒルガオ科の多年草で、道端や野原などに普通に生える。地下に白い 根茎があり、茎は長く伸びて他物に纏マツわる。葉は互生し、長楕円形で約10p、基部は 耳形になる。7〜8月に葉腋ヨウエキに長い無翼の花柄を出し、花を開く。花冠は漏斗状で径 5p内外、淡紅色で日中に開く。雄蘂は5個、雌蘂は1個あるが、外側にある2個の卵 形包に囲まれている。わが国、朝鮮、中国に分布する。 コヒルガオは花柄に狭い翼があり、花はやや小形で花期が少し早く、葉の基部の耳形 が左右に張り出しているので区別出来る。 ハマヒルガオは海岸の砂浜に生え、葉が腎円形で艶がある。花はヒルガオに似ている が、よく実を結ぶ。世界的に分布する。 〈薬用〉 民間ではヒルガオの全草を旋花センカと称し、瀉下シャゲ、利尿剤として用いる。ヨーロッ パでは近縁のヒロハヒルガオを同様に用いる。[次へ進む] [バック]