0240身近に生えて気になる植物〈ウワバミソウ(ミズ・ミズナ)〉
 
〈ウワバミソウ(ミズ・ミズナ)〉
 ウワバミソウ蟒蛇草はイラクサ科の多年草で、北海道から九州の山の陰湿地や崖など
に群生し、大蛇の棲みそうな処に生えると云う意からこの名がある。茎は高さ30〜50p、
丸くて水気が多い。葉は互生し、斜卵形で長さ5〜10p、先は尾状に尖り、縁に鋸歯があ
り、柄は無い。5〜6月に葉腋に球状の花序が着く。雌雄異株で、雄花の花序には長い柄
があるが、雌花の花序には柄は無い。雄花には花被片4個、雄蘂4個、雌花には花被片
3個、雌蘂1個がある。
 秋深くなると節が膨らんで肉芽状になり、ばらばらに離れ、地に落ちると発芽して新
しい株になる。
 
 東北地方では、山菜として食用にする。
 SYSOPも里山の入会共有林などから採取したり、宅地内に移植したりして、夏の間は専
ら汁の実としていただいている。
 生の赤い茎を叩いてトロロ状にして味噌味にし、山椒の葉で香り付けにしても食べる。
 他にいろいろな調理方法があり、とても美味しく、山菜の中の山菜として絶賛したい。
 
 ウワバミソウとよく似ていて、全草が瑞々しい緑色のアオミズは、湿気のある処に株
生する。全然癖の無いさっぱり食感で、汁の実や浸し物にする。
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