02 身近に生えて気になる植物〈はじめに・アカザ〉
 
                   〈はじめに〉
                    本稿は、小学館発行「万有百科大事典」を
                   参考にさせていただきました。
                    「身近に生えて気になる植物」、つまり「
                   雑草」ではあるが、「薬草」として、或いは
                   「有用なもの」としての「重宝がられそうな
                   植物」について記述してみたいと思います。
                    採り上げる草花は、自宅の周り(秋田県鹿
                   角市)のものに焦点を当てて見たいと考えて
                   おります。
                    なお、雑草に関しては「グリーンコーナー
                   [36]雑草が微笑んでいる」をもご覧下さい。
                                     SYSOP
 
〈アカザ〉
 アカザ藜はアカザ科の一年草、中国原産で畑地や人家付近に見られる。茎は高さ1.5〜
2mになり、基部は径3p位になる。葉は互生し、菱形卵形で、長さ3〜6p、幅2〜3p、
質は柔らかく緑色、若葉の表面の中央に紅紫色の粉状のものがあって美しいが、生長し
た葉ではこの色がなくなる。夏から秋にかけて多くの枝を分け、多数の黄緑色の小花が
穂状に着く。花は両性花で、花被5個、雄蘂5個、雌蘂1個がある。果実に1種子が出
来る。若い葉は食用になる。
 若葉が紅紫色にならないものが原種のシロザで、各地に野生し、荒地に普通に見られ
る。ハリセンボンは、葉が狭く、茎に小枝の変化した短い針がある。
 
〈薬用〉
 民間ではアカザの葉を揉み、或いはその搾り汁を毒虫に刺されたとき、切傷に外用す
る。イボやホクロには針で突き破った痕に、黒焼きにして水で練ったものを付ける。
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