60 育ててみたい植物〈ホトトギス〉 〈ホトトギス〉 ホトトギス杜鵑草・時鳥草はユリ科の多年草で、関東地方以西の湿った林内や崖の上な どに生える。茎は高さ70p内外、上向きの粗毛が密生する。葉は狭卵形、長さ10〜20p、 両面に毛があり、基部は心臓形となって茎を抱く。9〜10月に上部の葉腋に1〜3個の花が 着く。花は径約4p、2p内外の柄があって上向きに咲く。花被片は6個、狭披針形で 長さ2.5〜3p、白色で内面全体に濃紫色の斑点がある。変種に無毛のサツマホトトギス がある。 花被片にある斑点を、時鳥の胸の斑点に見立てて名付けられた。 〈ヤマジノホトトギス〉 ヤマジノホトトギス山路杜鵑草はわが国原産の多年草である。花期は9月頃、葉腋に1 〜3個束生、花被は白色地に紫色の杜鵑斑があり、下方は反曲する。変種にシロバナホト トギスがある。[次へ進む] [バック]