51 育ててみたい植物〈シュンラン〉
 
                  参考:小学館発行「万有百科大事典」
                     北隆館発行「原色園芸植物大圖館」など
                     以下本稿同じ
 
〈シュンラン〉
 シュンラン春蘭(ホクロ・ジジババとも)はラン科の地上生常緑多年草で、わが国、朝
鮮、中国に自生する東洋ランの一種である。
 根茎は短く、葉を束生する。葉は線形で幅1p、縁に微歯がある。早春に高さ10〜20
pの花茎上に帯緑色で径3〜5pの花を1個着ける。萼片は3個で帯緑色、花弁は2個、
唇弁は萼片よりも少し短く白色で、濃赤紫色の斑点があり、上半は外曲し、内面の中肋
チュウロクは溝となる。開花期は早春、仄ホノかな香りがある。
 
 自生品から選ばれた数百の品種が栽培されているが、大きく白花系を「源氏香」、赤
花系「平氏香」に分け、葉の変わりにより覆輪フクリン、縞シマ、虎斑トラフなどがある。
 植え替えは春と秋の彼岸前後が適期、株を鉢から抜き、古い腐れ根は切り取り、1株
が3〜4芽になるように株分けし、鹿沼土、腐葉土、軽石を等量に混ぜて植え付ける。
丈夫な普通種は庭植えにも良い。
 花を料理の妻ツマにし、また塩浸けを花湯にする。
 
〈シュンランの品種〉
 ニッコウデン日光殿は明治23年に福井県勝山市で発見され、花は白覆輪の平肩咲き、
葉は立ち性で紺地に白覆輪である。
 ゲッコウ月光は昭和45年頃、茨城県筑波山近くの産で、黄花であるが緑が強く、樋トイ
のある葉筋で強い中葉の半立ち性である。
 テンシン天心は昭和43年頃茨城県で発見された赤花品種で、葉は淡緑色の卷き葉の垂
れ性である。
 モモヤマニシキ桃山錦は昭和48年茨城県で発見され、花に赤色・黄橙色・緑色の色彩を
鮮明に表す散り斑を含む縞がある。葉にも散り斑が入る。
 ワナミノハナ輪波の花は、昭和6年福島県の山中で採取された虎斑柄物で、葉を観賞
する。
シュンラン 平成14年04月14日
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