02b 茶花一覧(野の花・山の花①)
エンレイソウ(延齢草,タチアオイとも) ユリ科 開花期4~5月 多年草
各地の山地の樹林の下に生え,茎は直立して高さ30~40㎝です。
茎の頂に幅の広い大きな広卵形で,先の尖った無柄の葉を3枚輪生します。
春に葉芯から直立した花柄を1本出し,帯紫色の花を1個を横向きに付けます。
オオアワダチソウ(大泡立草) キク科 開花期7~8月 多年草
北米原産で明治年間に観賞用として渡来(現在は野生化),茎は高さ1m位で直立し,
淡緑色で毛がなく滑らかです。
葉は互生して,披針形で先が尖り,やや硬いがざらつきはありません。
夏から初秋に茎の上部が分枝し,大きな円錐花序に黄色の頭花を多数付けます。
痩果には冠毛があり,アワダチソウに似て大形なのでこの名があります。
オカトラノオ(岡虎尾,トラノオとも) サクラソウ科 6~7月 多年草
日当たりのよい山野に生え,茎は直立し高さ60~90㎝です。
葉は長楕円形で先が尖り,短い柄があって互生です。
初夏に白い花が彎曲した花軸に多数総状に付きます。
名は花穂の様子を虎の尾に見立てたものです。
オキナグサ(翁草) キンポウゲ科 開花期3~4月 多年草
日当たりのよい山野に生え,茎の高さ10㎝位で,花後30㎝にも伸びます。
根生葉は長柄があった叢生し,葉身は2回羽裂し,小葉は更に深裂して楔状,全草が
絹毛で被われています。
春に花茎の先に,暗赤紫色の鐘形の花が下向きに1個咲きます。
名の謂れは,果時に長い花柱が集まっている姿を老人の白髭に見立てたものです。
オグラセンノウ(小倉仙翁) ナデシコ科 開花期7~8月 多年草
中国地方・九州に稀に自生しますが,観賞用として鉢植えで栽培され,茎の高さは30
~80㎝で直立し,軟毛があります。
葉は対生し,ナデシコに似た線状披針形で少しざらつきます。
夏に茎の頂に集散花序を出し,赤色の五弁花が数個咲きます。花弁はナデシコのよう
に深い切れ込みがあります。
オグルマ(小車) キク科 開花期7~10月 多年草
各地の川岸や草原の湿地に生え,茎は直立して高さ30~70㎝です。
葉は互生し,広披針形又は長楕円形で,上部の葉は茎をやや抱きます。
夏に茎の上部の小枝の先に黄色の花が1輪上向きに咲きます。
よく似たカセンソウは日当たりのよい草原に生え,葉がかさかさしています。
オケラ(朮) キク科 開花期8~10月 多年草
各地の日当たりのよい山地の乾いた処に多く生え,茎の高さは30~60㎝です。
根生葉は花時に枯れ,茎に付く葉は互生し,3~5片に深裂します。
夏から秋に茎の頂に針状の包状葉に囲まれて,白い頭状花が1個ずつ咲きます。
若芽は美味な山菜の一つです。
オダマキ(苧環) キンポウゲ科 開花期4~5月 多年草
本州中部地方以北の高山に生えるミヤマオダマキが原種とされ,観賞用に栽培されま
す。茎は直立して高さ20~30㎝です。
根生葉は長い柄があり,2回3出又は3回3出の複葉で,小葉は更に扇状に3裂しま
す。
初夏に茎の上部に長い柄を出し,明るい碧紫色,稀に白い花を下向きに付けます。
オトコエシ(男郎花,オトコメシとも) オミナエシ科 開花期8~9月 多年草
各地の日当たりのよい山地に生え,茎は直立して高さ1m位です。
葉は対生し羽状に深裂し,裂片は卵状長楕円形です。
晩夏に茎の上部に,傘形の散房状に白色の小花を多数付けます。
オミナエシに似ていますが全体に頑丈です。
オミナエシ(女郎花,オミナメシとも) オミナエシ科 開花期8~9月 多年草
各地の日当たりのよい山野に生え,茎は直立し,高さ1m位です。
葉は羽状に切れ,裂片は細く尖って対生します。
晩夏から秋に茎の先端の散房花序に,黄色の小花を多数付けます。
果実は小さい米粒状で長さ3~4㎜,根は乾燥して薬用になります。
秋の七草の一つで,またオトコエシに対し優しい女性に喩えての名です。
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