20-2d しそ目(ひるがお科・はなしのぶ科・はぜりそう科・むらさき科・くまつづら科・しそ
科・なす科・ごまのはぐさ科・ぐろぶらりあ科・のうぜんかずら科・ごま科・いわたば
こ科・きつねのまご科)植物
トラフビロードギリ(スミシアンサ(ビロードギリ)属)
ブラジル原産の多年草で,1840年欧州に紹介。室内や温室で鉢植え。茎の高さ60p位,
花は長さ3.7p,上面赤色,外側と筒部の内側は黄色で暗色又は赤色の斑点があり,茎
に点頭します。花期は6〜9月。
アキメニ・フロールス(ストレプトカーパス(ウシノシタ)属)
南アフリカの,特にケープ地方に産する熱帯性矮性多年草,温室で鉢植え栽培。高さ
10〜20p,花冠には長筒があり,上部は広がり5裂,花色は紫,白,淡紅,青など,
花は腋生で,細い花茎にラッパ状花を1〜数花付けます。花期は5〜7月。
〈きつねのまご科〉
アカンサス(葉薊,アカンサス属)
南欧,北アフリカ原産の多年草で,明治末年に渡来。古くから知られ,ギリシャ建築
コリント様式の飾り模様の彫刻で有名。花壇,切花,鉢植え。高さ90〜120pの花茎
に,帯バラ色白色の花を穂状に付けます。花期は5〜7月。近似種は20種あります。
アフェランドラ・オーランティアカ(ニア,金葉木とも,キンヨウボク(アフェランド
ラ)属)
メキシコ〜南米原産の常緑小低木,温室鉢植えで花と葉を観賞。花は帯緋赤色橙色の
唇形花で,花冠の裏側は淡朱紅色,蕾は黄色です。茎の頂端に舟形をした緑色の包が
4列に重なり合った花穂が付き,包の中から唇形花が開きます。花期は5〜6月。
アフェランドラ・スクアローサ・ルーイセー(白葉木ハクヨウボクとも,キンヨウボク(アフェ
ランドラ)属)
ブラジル原産の常緑小低木で,明治中頃に渡来。観葉植物として鉢植え。高さ2m,葉
の主脈や支脈沿いに白色の条斑があり,赤黄色の包片の間に淡黄色の唇形花を開きま
す。花期は秋。近似種の南米原産A.テトラゴナの花は鮮紅色。
ベロペロネ(小海老草コエビソウとも,コエビソウ(ベロペロネ)属)
メキシコ原産の熱帯性常緑低木で,昭和6年に渡来。鉢植え,切花用。高さ30〜60p,
花の長さ7〜10p,茎の頂端に穂状の花を付けます。花は心臓形で赤褐色の包が大き
く鱗状に重なり,花穂の先端は海老の尾のように湾曲します。花期は冬から春。
エロー(クロサンドラ)(クロサンドラ属)
インド原産の常緑小低木で,大正初年に渡来。観賞用として室内や温室で鉢植え。鉢
植えでの高さ30p程度,花色は淡橙黄色,花形は基部が筒状で先が一方に開き5裂,
枝先に緑色莢状の包を付けて咲きます。花期は夏。
ベニアミメグサ(紅網目草,アミメグサ(フィットニア)属)
ペルー原産の多年草(矮性種)で,大正初期に渡来。鉢植え,吊鉢,ミニ観葉。葉は
暗緑色で深紅色の網状脈が入り,花は淡黄色で穂状花序に付きます。
シロアミメグサ(白網目草,アミメグサ(フィットニア)属)
ベニアミメグサの変種(矮性)。ペルー原産の多年草で,大正初期に渡来。鉢植え,
吊鉢,テラリウムなど。葉は暗緑色地に銀白色の網状脈が入ります。
エキゾチカ(ヘミグラフィス)(ヘミグラフィス属)
原種H.alternataの園芸品種。原種はマレー諸島原産の匍匐性多年草で,昭和41年に渡
来。観葉植物として吊鉢やグランドカバー用。葉に白色短毛を密生,花径1p程,花
色は白色,茎頂部に長さ4〜5pの穂状花序を直立して咲き,花は一日花。花期は冬。
ヒポエステス・サンギノレンタ(ヒポエステス属)
マダガスカル原産の低木(多年草扱い)で,昭和30年頃渡来。鉢植えや吊鉢,ミニ観
葉。高さ50p,葉の緑色地にピンク又は白の小斑点が入り,花は小さく淡桃色であま
り目立ちません。
サンゴバナ(珊瑚花,マンネンカとも,ジャコビニア属)
ブラジル原産の落葉低木で,江戸時代末に渡来。室内や温室で鉢植え。高さ60〜200
p,全株に短毛,花冠は長さ5p位,花色は紅紫色,花は頂生で頭状に集まります。
花期は7〜8月。変種に淡紅色花のウスイロサンゴバナ,黄金色花のキイロサンゴバ
ナ(メキシコ原産)があります。
パキスタキス・ルテア(ベニサンゴバナ属)
南米ギニア原産の常緑小低木,鉢植え,切花用。鉢植えでの高さ20〜40p,濃黄色の
包が穂状に4列に並び,真の花は包の間から咲き,白色の唇形花です。四季咲き性。
リュエリア・デボシアーナ(ルイラソウとも,リュエリア属)
ブラジル原産の草状小低木,1877年欧州に紹介。観葉植物として室内で鉢植え栽培。
高さ30〜45p,軟毛があり,花は長さ4.3p,白色に青の条線が入り,喉部は青色,花
は葉腋に単生します。近似種に全株無毛で鮮紅色花のアモエーナ,ブラジル産で大形
紫紅色花のマクランサ,淡青紫花のツベローサ(ムラサキリュエリアとも,アメリカ
南西部,西インド諸島原産)があります。
ウラムラサキ(裏紫,花山藍カザンランとも,イセハナビ属)
ビルマ原産の常緑低木で,明治の末に渡来。温室内鉢物。茎に毛が密生,葉の上面は
青色や紫色の斑入りで金属光沢があり,裏面は紫紅色,古い葉は銀白色。花は淡黄色
で小さい。
ツンベルギア・エレクタ(木立矢筈葛コダチヤハズカズラとも,ツンベルギア属)
熱帯アフリカ西部原産の蔓性低木で,明治末年に渡来。温室で鉢植え,吊鉢用。無毛,
高さ50〜100p,花冠は漏斗状で鮮紫色,径4〜5p,筒部は湾曲内部は黄白色,花は
葉腋から単生します。成熟株は周年花を付けます。
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