0205植物の科名いろいろ [ナ]〜[ノ]
 
                      参考:小学館発行「万有百科大事典」
 
[ナ]
ナス科 双子葉植物合弁花類
 木本又は草本で、蔓性にもなる。葉は互生し、単葉であるが稀に複葉になる。托葉は
 ない。花は両性花で放射相称をなす。萼は4〜6裂し、普通は花後も落ちない。花後
 増大して果実を包むものがある。花冠は5裂する。雄蘂は花冠裂片と同数で花冠に付
 く。子房は上位で2室からなる。果実は朔(草冠+朔)果又は液果で、種子に多量の
 胚乳がある。世界に約75属2000種を産し、わが国にはナス属、ホオズキ属、イガホオ
 ズキ属、ハダカホオズキ属、ハシリドコロ属、クコ属の6属14種が自生する。ナス科
 には、ジャガイモ・ナス・トマト・トウガラシ・ハシリドコロ・ヒヨス・クコ・チョウセンア
 サガオ・ホオズキ・タバコ・ペチュニアなど、有用植物が多い。
 
ナデシコ科 双子葉植物離弁花類
 多くは草本であるが、稀に低木がある。葉は対生し、縁には鋸歯がない。花は両性花
 で、稀に単性花、ときに閉鎖花を生じ、放射相称をなす。萼片、花弁は4,5枚から
 なり、花弁を欠くことがある。雄蘂は花弁数の2倍以下で子房は1個、花柱は2〜5
 個ある。朔(草冠+朔)果は花柱と同数か、又はその2倍数の歯片に裂開し、稀に裂
 開しない。世界に約80属2000種、わが国には14属約60種がある。ナデシコ属の外来種
 は観賞用として栽培され、カーネーションには多くの品種がある。
 
ナンヨウスギ科 裸子植物
 常緑高木で、円錐形又は柱状形の美しい樹形を作る。葉は螺旋ラセン状に付き、剛強で広
 披針形又は線形である。雌雄異株、ときに同株。果実は大形で球果状をなし、果鱗が
 ある。種子は大きく食用とする。材は建築、器具、工芸用となる。木は造園用、室内
 装飾用とする。南半球のみに分布し、チリ・ブラジル・アルゼンチンに2種、オースト
 ラリア・ニューギニア・ポリネシア諸島などに約10種がある。わが国には数種が輸入さ
 れ、関東地方南部以西の暖地に稀に植栽され、また温室内に植えられている。
 
[ニ]
ニシキギ科 双子葉植物離弁花類
 直立性又は蔓性の木本。葉は単葉で対生又は互生し、花は普通小さく放射整正で、集
 散花序又は円錐花序を作る。花弁は4〜5個あり、雄蘂は花弁と互生し、子房は上位
 で、花盤は子房と合着するか又は周りにある。果実は朔(草冠+朔)果で種子に仮種
 皮があり、また翼果で仮種皮がないものもある。世界に約45属500種あり、わが国には
 ニシキギ属17種、ツルウメモドキ属4種、モクレイシ属3種、クロヅル属2種、ハリ
 ツルマサキ属1種が自生する。
 
ニレ科 双子葉植物離弁花類
 高木又は低木。葉は互生し、単葉で概ね左右不同である。托葉は早く落ちる。花は腋
 生し、両性又は単性、萼片は4,5個、稀に3〜9個で同数の雄蘂と対生し、子房は
 上位で花柱は2個、果実は核果又は翼果で1種子がある。北半球に15属約150種あり、
 わが国にはニレ属3種、エノキ属3種、ケヤキ属1種、ウラジロエノキ属2種、ムク
 ノキ属1種が分布する。ケヤキ・ニレなどは材質が堅く用材にする。
 
[ヌ]
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[ネ]
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