09c 海外薬用植物T
オクルリヒゴタイ(キク科/多年生草本)
中国北部・東北部・内蒙古などに自生 夏に紅紫色の頭状花 根(漏蘆ロウロ)は痔漏・
催乳薬
オオバナアザミも同様,ヒゴタイは薬用には用いない
オタネニンジン(チョウセンニンジンとも ウコギ科/多年草)
朝鮮・中国原産 初夏に淡黄緑色の細小五弁花 乾燥根(人参ニンジン・白参ハクジン・紅参
コウジン・水参スイジン)は強壮・温補薬
アメリカニンジン(セイヨウニンジン)・チクセツニンジン(トチバニンジン)・三七(人参三七・参三七・田三七・田漆と
も)も同様の効用
オートムギ(マスカラムギとも イネ科/二年生草本)
ヨーロッパ原産 果実はオートミル・馬の飼料
オノニス(マメ科/低木)
ヨーロッパに分布 根茎(オノニス根)は利尿薬
オランダセンニチ(セリアン・センニチギクとも キク科/一年草)
インド・南アメリカ原産 夏に暗紅色から淡黄色の小筒状花 花頭は食用・食欲増進
剤
キバナオランダセンニチも同じ
オリーブノキ(モクセイ科/常緑小高木)
ヨーロッパ原産 初夏に黄白色の小鐘形花 未熟果実はピクルス,熟果はオリーブ油
・注射液溶剤・軟膏基剤など
[カ]
カイソウ(海葱 ユリ科/宿根草)
地中海沿岸地方に自生 夏に多数の白花 白色乾燥鱗茎(白色海葱カイソウ)は強心利尿
剤(赤色海葱は有毒)
カウルムグラ(イイギリ科/高木)
ビルマ原産 種子(カウルムグラ油)はライ病薬
カカオ(アオギリ科/高木)
熱帯米・中央米原産 帯黄白色の五弁花 発酵種子からココア・チョコレートなど
カガミグサ(ビャクレンとも ブドウ科/蔓性植物)
中国原産 夏に淡黄色の多数の小五弁花 根(白斂ビャクレン)は瘡毒・収斂・鎮痛
カキ(柿 カキノキ科/落葉高木)
中国原産 初夏に黄白色の花 宿存萼(柿蔕シテイ)はしゃっくり止め・夜尿症,柿渋は
凍傷塗布薬,干柿の白粉(柿霜餅)は滋養料
シナノガキは渋柿採取用,マメガキは食用
カザリシダ(ウラボシ科/着生羊歯植物)
台湾・中国南部・ビルマ・マレー・インドに分布 乾燥根茎(申薑ジンキョウ・骨砕補コッサイホ・毛姜モ
ウキョウ・猴姜コウキョウ)は止血・強壮剤
ハカマウラボシも同じ
ガジュツ(ショウガ科/多年生草本)
インド(ヒマヤラ地方)原産 夏に淡黄色の穂状花序の花 乾燥根茎(ガジュツ)は芳香性
健胃剤
カスカラサグラダ(クロウメモドキ科/低木)
北米に野生 乾燥樹皮(カスカラサグラダ)は緩下剤
クロウメモドキの乾燥果実(鼠李子ソリシ)も緩下剤
カスカリラノキ(トウダイグサ科/小高木)
熱帯米原産 白色単性の穂状花序の小花 乾燥樹皮(カスカリラ)は苦味健胃・強壮剤
カッコウチョロギ(カッコウソウとも シソ科/多年草)
ヨーロッパ原産 夏に輪散花序に紫色の花 乾燥全草は健胃・消炎薬
ニガクサ(イヌチョロギ)の煎用も同目的
カナダツガ(マツ科/大高木)
北米東部産 樹皮はなめし皮用
カナリヤノキ(カンラン科/常緑高木)
インドネシア原産 種仁は製菓用・潰瘍軟膏
カーネーション(オランダナデシコ・アンジャベルとも ナデシコ科/多年生草本)
南ヨーロッパ・西アジア原産 四季咲きの五弁花 溶血作用
カボチャ(ウリ科/一年生蔓性草本)
中米原産 夏に黄色の花 果実は食用,種子(南瓜仁ナンガニン)は食用・条虫駆除薬
クリナンキンは食用,ソウメンナンキン(カザリナンキン)は観賞用
カミツレ(キク科/越年草)
ヨーロッパ原産 夏に白色頭状花 乾燥花(カミツレ)は発汗・駆風薬・浴剤など
ローマカミツレ・シカギク・コシカギク(オロシヤギク)なども同様
カミヤツデ(通草とも ウコギ科/常緑低木)
中国南部・台湾に分布 晩秋に円錐花序に帯黄白色の四弁花 花髄(通草紙)は膏薬
紙・尿道炎
カユプテ(フトモモ科/常緑大高木)
オーストラリア北部〜東南アジアに分布 夏期に白〜赤色のブラッシ状花 葉(カユプ
テ油)は駆風薬・賦香料・リュウマチ・神経痛
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