09b 海外薬用植物T
 
ウイキョウ(セリ科/多年生草本)
 ヨーロッパ原産 夏に黄色の小花 果実(茴香ウイキョウ)は芳香性健胃・駆風・去痰薬・
 食物香味料
 
ウコン(ショウガ科/多年生草本)
 熱帯アジア原産 秋に黄色の花 根茎(鬱金ウコン)は利胆薬・芳香性健胃薬・食品添加
 物(黄色色素)
 クウリウコン・バンウコンも同様
 古来の植物染色「草木染」
 
ウパス(クワ科/高木)
 南アジア産 樹液は矢毒・瀉下・催吐剤
 
ウバタマ(サボテン科)
 メキシコ中北部・テキサス南部原産 花は白〜淡赤色 葉頂部は幻覚麻酔作用・不眠
 症・神経衰弱・ヒステリー
 
ウメ(バラ科/落葉小高木)
 中国原産 早春に白又は紅色の五弁花 果肉は梅干,未熟果実の薫製(烏梅ウバイ)は
 清涼性収斂剤,種子は杏仁キョウニンと同じ,樹皮・材(梅かわ)は媒染剤
 
ウラジロハコヤナギ(ハクヨウ・ギンドロとも ヤナギ科/落葉高木)
 ヨーロッパに自生 樹皮は収斂・苦味剤
 ハコヤナギ(ヤマナラシとも)・エゾヤマナラシ・チョウセンヤマナラシは薬用にしない
 
ウルシノキ(ウルシとも ウルシ科/落葉小高木)
 中央アジア原産 初夏に円錐花序に黄緑色の小花 樹液は生漆キウルシ(日本漆),樹液
 を乾固したもの(乾漆カンシツ)は駆虫・通経・鎮咳剤,果実は木蝋
 アンナンウルシ(インドウルシ)は安南漆・印度漆・東京トンキン漆と呼んで,日本漆と区別している。
 
ウンシュウミカン(ミカン科/常緑小高木)
 中国から渡来 初夏に白色の小五弁花 果肉は食用,果皮(陳皮チンピ)は芳香性健胃
 薬・止渇薬・鎮咳・鎮嘔剤
 
エゴマ(シソ科/一年草)
 東南アジア原産 晩夏に白色の小花 種子(エゴマ油)は油紙・雨傘
 レモンエゴマの乾燥葉は香料
 
エナンテ(セリ科/草本)
 ヨーロッパ〜ヒマヤラ・中国に分布 果実(フェランドリウム実)は鎮咳・去痰薬
 
エニシダ(マメ科/落葉低木)
 ヨーロッパに分布 初夏に黄色の蝶形花 茎枝(エニシダ枝)は煎じて強心利尿剤・子宮
 収縮薬
 キバナノハウチワマメも同様
 
エビスグサ(マメ科/一年生草本)
 アメリカ原産 晩夏に鮮黄色の小呉部菜花 種子(決明子ケツメイシ)は緩下強壮・利尿剤
 ・ハブ茶
 
エンジュ(マメ科/落葉高木)
 中国原産 初夏に淡黄白色の花 乾燥蕾(槐花カイカ・槐米)は収斂止血・消炎・鎮痛剤
 ・高血圧症予防薬,果実は痔薬として内用
 イヌエンジュ・ハネミイヌエンジュは高血圧症予防薬にはならない
 
エンピツビャクシン(ビャクシン科/常緑高木)
 北米原産 材は鉛筆軸木,材の精油は顕微鏡用ツェーデル油・石鹸香料・香料保留剤
 など
 
エンベリア(ヤブコウジ科/蔓性低木)
 中部ヒマヤラ〜インドの低丘地に自生 果実(エンベリア実)は駆虫薬・染料・胡椒の偽
 品
 
オウシュウカラマツ(マツ科)
 ヨーロッパ北部・アルプス山地の原産 樹幹の分泌液(ベニステレビンチナ)は芳香・刺激臭
 ・テレビン油同様
 
オウシュウトウヒ(ドイツトウヒとも マツ科/常緑高木)
 ヨーロッパ中部北部などに自生 葉は室内香料・浴湯料,樹皮はタンニン原料,クリスマスツリー
 にも用いる
 
オウバヒルギ(ヒルギ科)
 熱帯アジア・アフリカの海中に発達してマングローブ(紅樹林)を構成 乾燥樹皮(
 カッチ)は染色(紅樹皮・栲皮・丹殻タンガラ)
 オヒルギ・コヒルギも同じ
 
オオカナメモチ(バラ科/常緑小高木)
 中国中南部に野生 初夏に白色の五弁花 乾燥葉(石南葉セキナンヨウ)は強壮薬
 シャクナゲの葉は有毒
 
オオグルマ(キク科/多年生草本)
 ヨーロッパ原産 晩夏に黄色の舌状花 根(土木香ドモッコウ)は駆虫・発汗・利尿・去
 痰薬
 
オオケタデ(タデ科/一年草)
 インド・中国などの原産 秋に淡紅色の花 種子(コウソウ)は漢薬(解熱)
 ベニバナオオケダテ・フイリオオケダテは花色が濃厚
 
オオニンニク(ツルクビ・オオヒルとも ユリ科/多年草)
 西部アジアの原産らしい 夏に淡紅紫色の花 鱗茎(大蒜ダイサン・胡蒜)は健胃・発汗
 ・利尿・去痰・整腸 ・駆虫薬・香辛料
 セイヨウニンニク(ニンニク・コウライニンニクとも)・ヒメニンニクも同じ,ギョウジャニンニクは食用
 
オオバナアザミ(キク科/多年生草本)
 中国東北部などに野生 初夏に淡紅紫色の頭状花 根(漏蘆ロウロ)は痔漏・催乳薬
 オクルリヒゴタイも同様
 
オオバマホガニー(センダン科/常緑高木)
 メキシコ・ホンジュラスに自生 マホガニーの代用
 
オオムギ(イネ科/二年生草本)
 原産地は中国西南部らしい ビールの原料・水飴
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