05 野草の鉢づくり4[秋もの]
 
           野草の鉢づくり4[秋もの]
 
                    参考:中央公論社発行「野草の鉢づくり」
 
[秋もの]
 
〈秋の寄植えの例〉
  イタドリ
  オトギリソウ
  カタヒバ
  コブナグサ
  ソビ
  ハギ
  ヒメカカラ
  メイゲツソウ
 
ソビ 鼠尾:山草界におけるイネ科植物の呼び名
 6〜10月開花,5〜9月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け又は実生増
 殖
 寒さに遭うと枯れますので,冬は室内に置きましょう
 
ヒメカカラ 姫かから:ユリ科の落葉小低木
 3〜4月開花,3〜4月又は9〜10月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分
 け又は挿し芽増殖
 冬の寒さに弱いです,石付きやケト土作り,寄せ植えなどにしてみて下さい
 
シオギク :磯菊イソギクはキク科の多年草
 11〜12月開花,3〜4月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け・挿し芽又
 は実生増殖
 特に石付きに合います
 
ワレモコウ 吾亦香:バラ科の多年草
 9〜11月開花,3〜4月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け・実生又は
 挿し芽増殖
 丈が高くなるので6月頃根元から切りもどします,単植より寄せ植えに向き,アカダ
 ニに注意して下さい
 
イワシャジン 岩沙参:キキョウ科の多年草
 9〜10月開花,3月又は花後植え替え,富士砂4・ケト土4・赤玉2,株分け又は実
 生増殖
 夏の暑さに弱いので午前中のみ日に当て,涼しいところに置いて下さい,細く弱々し
 いので他の草と混植しましょう
 
ハマギク 浜菊:キク科の多年草で,コハマギクなどもある
 9〜10月開花,3〜4月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け・挿し芽又
 は実生増殖
 木質化する茎を生かして形作りしますと,変化に富み,野性的になります
 
サツキ 皐月:ツツジ科の常緑低木
 5〜6月開花,3〜4月又は花後植え替え,赤玉5・富士砂2・鹿沼土2・水苔1,
 挿し芽増殖
 盆栽の下草としては,チンザンやサオトメなど小葉で花のあまり咲かないものを用い
 ます
 
ヒメツルソバ :蔓蕎麦ツルソバはタデ科の多年草
 8〜11月開花,3〜9月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,実生又は挿し芽増
 殖
 花はときに初夏から咲き,冬まで楽しめます
 
ヌカキビ 糠黍:イネ科の一年草
 9〜10月開花,6〜7月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,実生増殖
 茎が細く枝垂れやすいので群生させ,伸びたものは下の方で切り詰めて下さい,寄せ
 植えにしますと全体が柔らかな感じになります
 
スギゴケ 杉苔:スギゴケ科
 3〜4月植え替え,富士砂6・赤玉2・ケト土2,株分け増殖
 古くなったものは春に刈り込みますと,また新芽が出てきます
 
ベニアシ 蘆アシ(ヨシ)はイネ科の多年草で,ベニアシやクサアシなどがある
 7〜9月開花,3〜4月植え替え,ケト土7・赤玉3,株分け又は挿し芽増殖
 2年くらいのものを根洗いにしてみましょう,節々の皮を剥きますと綺麗な茎が現れ,
 また冬の枯葉も美しいです
 
ツユクサ 露草:ツユクサ科の一年草
 6〜9月開花,5〜6月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,実生増殖
 アブラムシに注意,ソビやフウチソウなどとの寄せ植えがよく,肥料が効くと秋まで
 花が楽しめます
 
キンミズヒキ 金水引:バラ科の多年草で,丈の低いヤクシマキンミズヒキもある
 8〜9月開花,3〜4月又は花後植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け又
 は実生増殖
 こぼれ種子でいくらでも殖えます
 
ギンミズヒキ :水引ミズヒキはタデ科の多年草
 9〜10月開花,3〜4月又花後植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け・実
 生又は挿し芽増殖
 伸び過ぎるときは7月頃摘芯して下さい,ススキなどとの寄せ植えは情緒があります,
 葉裏のアカダニに注意して下さい
 
ゲンノショウコ 現証拠:フウロソウ科の多年草
 9〜10月開花,3〜4月又は秋植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,実生増殖
 大きな葉は刈り込みますと小形に育ちます,単植も寄せ植えもいいでしょう
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