04a 野草の鉢づくり3[夏もの]
 
ヤマトリカブト 山鳥兜(有毒):キンポウゲ科の多年草
 5〜6月開花,3〜4月植え替え,富士砂4・ケト土4・赤玉2,株分け増殖
 東京付近ではよく分球して殖えますが,なかなか花はつきません
 
タンナワレモコウ たんな吾亦香:バラ科の外来種で,仲間にヤクシマワレモコウがあ
 る
 6〜8月開花,3〜4月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け増殖
 アカダニに注意,ヤクシマハギと寄せ植えにしますと,花期が合って美しいです
 
ヒトツバショウマ 一葉升麻:ユキノシタ科の多年草
 6〜7月開花,3〜4月又は9〜10月植え替え,富士砂4・ケト土4・赤玉2,株分
 け又は実生増殖
 暑さに弱いので夏は日陰で,また水はけよく作り,水やりを多めにして下さい
 
ヒメウマノアシガタ 姫馬の脚形:キンポウゲ科の多年草で,ヤクシマツルキンポウゲ
 ともいう
 6〜7月開花,3〜4月又は9〜10月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分
 け又は挿し芽増殖
 花が次々に咲いて楽しめます
 
〈秋の七草〉
オミナエシ 女郎花:オミナエシ科の多年草
 8〜10月開花,3〜4月又は花後植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け・
 実生又は挿し芽増殖
 丈が高いので,6〜7月に元部2〜3葉を残して切りもどして下さい
 
キキョウ 桔梗:キキョウ科の多年草
 7〜10月開花,3〜4月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け・挿し芽又
 は実生増殖
 肥料を切らさなければ花は次々に咲きます,伸び過ぎる茎は6月頃に切りもどしまし
 ょう
 
クズ 葛:マメ科の多年草
 9〜10月開花,3〜4月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け又は挿し芽
 増殖
 ハダニに注意,伸び過ぎる蔓は切って下さい
 
ススキ 芒:イネ科の多年草で,イトススキ・ヤクシマススキなどの仲間がある
 9〜10月開花,3〜4月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け増殖
 冬は枯れたままにして春に切り込みますが,あまり深く切り込みますと花芽も刈って
 しまいます
 
ナデシコ 撫子:ナデシコ科の多年草
 6〜9月開花,3月又は9〜10月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け・
 挿し芽又は実生増殖
 水はけよく作り,日当たりのところで育てて下さい,1〜2年おきに株分けしましょ
 う
 
ハギ 萩:マメ科の落葉性低木で,ミヤギノハギ・ヤクシマハギなどの仲間がある
 9〜10月開花,3〜4月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け又は挿し芽
 増殖
 丈が高くなり過ぎたら,6月頃切りもどして下さい
 
フジバカマ 藤袴:キク科の多年草
 9〜10月開花,3〜4月又は花後植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け・
 挿し芽又は実生増殖
 丈が伸び過ぎるときは,6〜7月上旬に切りもどし,花つきをよくするため肥料は葉
 面散布して下さい
 
サギソウ 鷺草:ラン科の多年草で,フイリサギソウもある
 7〜8月開花,3月植え替え,富士砂4・ケト土4・赤玉2,分球増殖
 水苔単用より,ケト土を加えた用土がよいでしょう,鉢は浅めのものにしましょう
 
ヒトツバオモダカ 一葉面高:オモダカ科の多年草
 7〜9月開花,3〜4月又は9〜10月植え替え,荒木田土,株分け又は実生増殖
 小鉢に植え込んでから,水鉢に入れて育てます
 
チャワンバス 茶碗蓮:スイレン科の多年生水草
 6〜7月開花,3〜4月又は9〜10月植え替え,荒木田土,株分け増殖
 小鉢に植え込んでから,水鉢に入れて育てて下さい,1〜2年おきに植え替え,根元
 に身欠鰊ミガキニシンを埋め込んで下さい
 
ヒデリコ 日照子 カヤツリグサ科の一年草
 9〜10月開花,6〜7月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,実生増殖
 涼しげな淡緑白の葉も楽しんで下さい
 
ヒダカミセバヤ 日高見せばや:ベンケイソウ科の多年草
 9〜10月開花,2〜3月植え替え,富士砂4・ケト土4・赤玉2,株分け又は挿し芽
 増殖
 アオムシに注意,花つきをよくするため毎年植え替えましょう
 
テリハノイバラ :野薔薇ノイバラはバラ科の落葉性小低木
 5〜6開花,3〜4月又は9〜10月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分け
 又は挿し芽
 花のほか,葉の光沢,秋の紅葉,赤い実も楽しんで下さい,実がついてから肥料と水
 を多めにして下さい
 
ガンコウラン 岩高蘭:ガンコウラン科の常緑小低木
 2〜3月開花,3〜4月植え替え,富士砂5・ケト土5,挿し芽増殖
 夏は,風通しのよい半日陰のところに置いて下さい
 
ハチジョウアキノキリンソウ :秋麒麟草アキノキリンソウはキク科の多年草で,ハチジョウア
 キノキリンソウ・ヤクシマイッスンキンカなどの仲間がある
 7〜10月開花,3〜4月又は10〜11月植え替え,赤玉6・富士砂2・ケト土2,株分
 け・実生又は挿し芽増殖
 石との寄せ植えや,他の秋草との寄せ植えもよいでしょう

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