△豆料理 − こごり豆 参考:鹿角市発行「花輪・尾去沢の民俗」
つぶしたもち米、炒った黒や黄の大豆、黒砂糖、水を火にかけ練って、板に伸ばして 切って食べた。腹持ちが良くおいしい。重労働者や子供たちのおやつ、夜食などにした。 ア、糯米を一晩水に浸け、水を切って擂鉢でよくする。 イ、これを鍋に入れ、水を足して火にかけてよく掻き回す。 ウ、豆(黄大豆や黒大豆など)を炒って、熱いうちに鍋に入れる。 エ、糯米がだんだん白くなり、黒砂糖などを入れて、更によく掻き回す。 オ、固まってきたら、取り粉をしたまな板にとって、三、四センチの厚さに延ばし、 適宜に切って、いただく。 △豆料理 − 豆しとぎ ウルチ米と青大豆で作る。十二月八日の薬師様、九日の大黒様、十二日の山の神様の 時や、おやつ・夜食用とした。囲炉裏の灰にいけて焼いて食べたが、青豆の微かな匂い と甘さが、ごわごわに焼けた米の香ばしさと混じってとてもうまい。 ア、半々の粳米・糯米、及び豆(黄大豆か青大豆)を一晩水に浸ける。 イ、これらの水を切って、塩少々を入れて女臼などで打ち砕く(粉にする)。 ウ、蜜柑大に丸めて、それを餅のように平たくする。 エ、熱灰(ほど)に入れて素焼きする(生でも食べれる)。 △豆料理 − 黒豆煮 ア、黒豆を一晩水に浸け、水を切る。 イ、ザラメ・白砂糖・・塩少々・膨らし粉少々を加えて、気長にとろ火で煮る。 ウ、つやが出てきたら、美味しくいただく。 △ずんだ餅 ア、茹でた枝豆の薄皮を取り除き、擂鉢でする。 イ、それに白砂糖・塩などで調味する。 ウ、お餅にかけて、いただく。 △納豆料理 − 醤油の実(冬期間) ア、手作り納豆に醤油(及び適宜の米麹)を加える。 イ、それを、甕に入れて醸成する(春頃までも)。 ウ、この納豆の実を、おひたし(春野菜や山菜など)にかけて、いただく。 △納豆料理 − 納豆汁 ア、納豆・味噌を擂鉢でする。 イ、出し汁に、それを漉しながら入れて、熱くする(煮立てない)。 ウ、賽の目切りの茸(ワカエ・ムキ茸・サワモダシなど)や豆腐を加えて熱くする(煮立てない)。 エ、それをお椀に取り、塩抜きした塩蔵辛子菜を載せて、熱いうちにいただく。 オ、適宜甘酒やワラビなども入れる。 △納豆料理 − 納豆なます ア、大根をすりおろして、三杯酢で調味する。 イ、納豆・茸・色どりの野菜を入れる。 |
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