12a ことわざ集
〈「食」に関係することわざ集〉その一
いかもの食い
生き身に餌食
生き虫に餌絶えず
口あれば食って通る肩あるば着て通る
生簀の鯉
屠所トショの羊
医者と味噌は古いほどよい
医者と唐茄子トウナスは年よる程よい
医者と坊主は年寄がよい
医者坊主南瓜
居候イソウロウの三杯目
一升の餅に五升の取粉
余って足らぬは餅の粉
一升の餅にも粉コがいる
何時も月夜に米の飯
いつも月夜に常九月ジョウクガツ
芋が煮えたもご存じない
いやいや三杯
いやいや三杯また三杯
いらぬお世話の蒲焼
いらぬお世話の焼豆腐
色気より食い気
詩を作るより田を作れ
花より団子
鰯で精進落ち
憂いも辛いも食うての上
衣食足って礼節を知る
魚は鯛
魚は鯛、人は侍、木は桧
魚も食われて成仏す
牛を食らうの気キ
虎子コシ地に落ちて牛を食らうの気あり
嘘と牡丹餅ついたことない
嘘と大仏の鐘はついたことがない
嘘と坊主の頭はゆったことがない
内の米の飯より隣の麦飯
内の鯛より隣の鰯
内の飯より隣の雑炊
他人の飯は白い
隣のジンダ味噌
余所ヨソの花は赤い
鰻に梅干(熊に山椒鯉に胡椒)
旨い物食わす人に油断すな
旨い物にはあてられる
味の厚きは毒
旨い物食わす人に油断すな
旨い物は腹にたまる
旨い物は小人数
旨い物は宵に食え
海魚ウミウオ腹から川魚カワウオ背から
えぐい渋いも味の中ウチ
熱さ冷たさ味のうち
枝先に行かねば熟柿ジュクシを食えぬ(虎穴に入らずんば虎子を得ず)
画に描カいた餅
画に描いた餅飢えをいやさず
栄耀エヨウの餅の皮
栄華の上の餅の皮むく
豆腐の皮をむく
大きな大根辛くなし
独活の大木
大男総身に知恵が回りかね
大鍋の底は撫でても三杯
腐っても鯛
古川に水絶えず
お茶を濁す
御神酒上がらぬ神は無い
親が死んでも食ジキ休み
親の甘茶が毒となる
親の意見と冷酒は後できく
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