06b レッドデータアニマル〈日本絶滅危機動物2〉
ヤシャゲンゴロウ コウチュウ目ゲンゴロウ科 日本固有種
福井県山地のある池にのみ生息し,体長15~16㎜。
シャープゲンゴロウモドキ コウチュウ目ゲンゴロウ科 日本固有種
本州中央部の平野で人の生活域に隣接している池・用水・水田もしくは低山帯の水た
まりなどに生息し,体長30~33㎜。
ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウ コウチュウ目ゲンゴロウ科 日本固有種
関東から東北地方にかけての低山帯に残された池・沼地で見られ,体長16~18㎜。
マダラシマゲンゴロウ コウチュウ目ゲンゴロウ科
中国・朝鮮半島で記録され,日本では本州の平地の池から採集されています。体長9
~10㎜。
エグリタムミズムシ カメムシ目タマミズムシ科 日本固有種
奄美諸島の奄美大島と徳之島に分布し,卵を半分にしたような半球形の小型水生昆虫
です。体は黄褐色に黒褐色の不規則な斑紋があり,頭部は大きく,複眼は顕著です。
水量の安定した河川の上流から中流域にすみ,流れの反流部又は静水部を好みます。
シオアメンボ カメムシ目アメンボ科 日本固有種
日本と韓国に分布し,日本では山口県と九州北部から記録され,海への適応性が低い
ウミアメンボで,海水の影響があまりない河口付近や塩田跡の水路などに生息します。
体は短く,体長3.4~4㎜の小型のウミアメンボの一種です。
エサキアメンボ カメムシ目アメンボ科 日本固有種
本州・九州に分布し,アシなどの抽水植物が発達した池沼にすみ,開放水面を好まず,
常に草間の水面上で生活します。体は赤褐色又は黒褐色で,体側には銀白色の毛条を
もち,体長7~11㎜,小型で細身の美しいアメンボです。
タガメ カメムシ目コオイムシ科
台湾・中国・インドなどから知られ,日本では全国に分布し,静水域又は緩い流れに
すみ,魚・カエルなどを捕食します。大型の水生カメムシで,体長48~65㎜,雌は雄
より大きく,体は灰褐色から褐色,前脚は特に太くて捕獲脚となり,先端の爪は1本
です。後脚には長毛が密に列生し,遊泳に適しています。
カワムラナベブタムシ カメムシ目ナベブタムシ科 日本固有種
日本特産種で,琵琶湖南部・瀬田川・琵琶湖疎水から知られ,小型で体長7~8㎜。
体は円盤状で黒く,頭部と脚が黄色の美しい種です。
オキナワマツモムシ カメムシ目マツモムシ科
日本・中国に分布し,日本では沖縄本島にのみ生息し,平地から山地までの池や水た
まりにすみます。体長14~18㎜,前翅上は広く赤茶色か赤橙色となり,水面に落ちた
昆虫などを捕食します。
ベニツチカメムシ カメムシ目ツチカメムシ科
山口県・愛媛県・九州及び奄美諸島の奄美大島・徳之島,沖縄本島から記録され,ボ
ロボロノキにのみ寄生し,幼虫はその実を吸って生長します。紅赤色に黒紋のある大
型のカメムシで,体長約20㎜。
イシガキニイニイ カメムシ目セミ科 日本固有種
八重山諸島の石垣島固有のセミで,北岸のクワノハエノキ・アカギなど種々の広葉樹
とヤエヤマヤシからなるジャングル内に生息します。後翅の中央部や翅垂部が乳白色
で,体長19~24㎜。
チョウセンケナガニイニイ カメムシ目セミ科
日本では長崎県対馬にのみ分布し,山間部のコナラ・スダジイ・アラカシなどの広葉
樹に生息します。後翅は橙色,周縁部は黒褐色で,体長20~26㎜。
クロイワゼミ カメムシ目セミ科 日本固有種
沖縄本島と久米島の固有種で,ヤブニッケイなど種々の常緑広葉樹からなる森やブッ
シュに生息します。体長18~23㎜,体全体が鮮黄緑色の美しいセミです。
タイトウヒメハルゼミ カメムシ目セミ科 日本固有亜種
沖縄県南大東島・北大東島固有種で,ヒメハルゼミの亜種です。海岸近くの樹林に生
息します。体長は雄28~30㎜,雌25~27㎜,体背面にはやや光沢があり,斑紋は不明
瞭です。
ツマグロゼミ宮古島個体群 カメムシ目セミ科 地域個体群
台湾や中国でも知られ,宮古島以西の島々に分布し,村落付近のイスノキにすみます。
体長19~27㎜,翅は透明,前翅の先端には暗色紋があり,体色に青味が強く,美麗で
す。
イシイムシ ガロアムシ目ガロアムシ科 日本固有種
長崎県から幼虫で記録された種で,成虫は複眼をもちません。
オキナワキリギリス(リュウキュウキリギリス) バッタ目キリギリス科 日本固有種
沖縄本島と宮古島に分布するキリギリスの一種で,ススキなどの丈の高い草地にすみ
ます。翅端が腹端より長くでており,頭頂から翅端まで55㎜内外。
イソメマトイ ハエ目イエバエ科
日本海の海岸砂丘地帯の湧水周辺に発生し,人の目にまとわりつくメマトイの仲間で,
外傷にも止まることがあります。体長3㎜内外。
ゴヘイニクバエ ハエ目ニクバエ科 日本固有種
日本海側の海岸砂丘にのみ発生(夏期)する小型のニクバエの一種です。体長6~8
㎜。
イトウハバチ ハエ目ハバチ科 日本固有種
九州・四国・本州西部などから散発的に記録され,サルナシを食草とします。体長雄
13㎜,雌15㎜。
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