26d 蜻蛉一覧
 
タイリクアカネ トンボ科
 体長45o,後翅長32o,アカトンボ属の種は一般に地色は黄色でそれに褐色部と黒条
 がある,本種はアキアカネに似るが大型,胸側第1条は細くて線状,脛節ケイセツ外側に黄
 色の細条がある,海辺の岩礁の水溜まりや池に発生,成虫期は5月下旬〜12月上旬,北
 海道から福島県までの北方域と,対馬,九州から北陸地方までの西方域とに分布
タイリクアキアカネ トンボ科
 体長35o,後翅長26o,アキアカネに酷似するがやや小型,下唇カシンの中片は黒色,秋
 に北海道・本州の日本海沿岸と対馬で知られる
タイワンウチワヤンマ サナエトンボ科
 体長70o,後翅長43o,ウチワヤンマに似る,腹部第8節の団扇状突起は基部も黒色と
 なる,平地の池沼に発生,成虫期は5〜9月,四国,九州,南西諸島などに分布
タイワンコヤマトンボ ヤマトンボ科
 体長75o,後翅長47〜52o,キイロヤマトンボに似るが,黄斑がよく発達する,山間
 の渓流の流れのゆるいところに発生,成虫期は5〜7月らしい,西表島から知られる
タイワンシオカラトンボ トンボ科
 体長45o,後翅長34o,ホソミシオカラトンボに似る,地色は黄褐色,♂は成熟する
 と黒化し白粉で覆われる,湧水地帯の浅い水溜まりに発生,成虫期は5〜11月,屋久
 島,トカラ列島,奄美大島,西表島に知られる
タカネトンボ エゾトンボ科
 体長60o,後翅長38o,♂の尾部上付属器を側面から見ると基部は細く1歯あり,先は
 靴形で先端は上反する,木立に囲まれた池沼に発生,成虫期は5月下旬〜10月中旬,北
 海道利尻島〜九州,佐渡,御蔵島,対馬,屋久島に分布する日本固有種
ダビドサナエ サナエトンボ科
 体長43o,後翅長26o,ダビド属(モイワサナエ・クロサナエなど)は何れも翅胸シ
 キョウ前面の黄斑オウハンはハの字形で,本種は第1側縫線ソクホウセンの黒条は上ほど細くなる,
 山地の渓流に発生,成虫期は4〜7月,本州〜九州,隠岐,対馬,西表島に分布する日
 本固有種
タベサナエ サナエトンボ科(コサナエ属)
 体長42〜45o,後翅長26〜28o,胸の肩黒条ケンコクジョウ中に黄条がなく,上部に小黄点
 だけがある,平地,低山地の細流に発生,成虫期は4〜6月,本州静岡県以西〜九州に
 分布
チビカワトンボ ミナミカワトンボ科
 体長36o,後翅長24o,翅は透明,♂の地色は殆ど黒色,成熟すると胸部一面に白粉
 を帯びる,山間の渓流に発生,成虫期は5〜9月,石垣島と西表島の特産亜種
チビサナエ サナエトンボ科
 体長35o,後翅長21o,オジロサナエに似るが,小型で胸のY字形斑の代わりに2黒条
 がある,山地渓流に発生,成虫期は7〜9月,原名亜種は鹿児島県佐多岬から奄美大島
 にかけて分布(亜種オキナワオジロサナエは沖縄本島と慶良間諸島に分布)する日本
 固有種
チョウトンボ トンボ科
 体長35o,後翅長36o,地色は全体に藍銅色で淡色の斑紋ハンモンを欠く,♂の翅は紫黒
 色,平地の挺水テイスイ植物の多い池沼に発生,成虫期は6〜9月,本州〜九州,種子島に
 分布
トゲオトンボ ヤマイトトンボ科
 体長46o,後翅長30o,濃褐色の地色に黄斑オウハンがあり,肢アシは赤褐色,渓流の蘚苔
 類が密生した湿崖に発生,成虫期は5月下旬〜8月下旬,九州に分布(屋久島には亜種
 のヤクシマトゲオトンボが産する)
トビイロヤンマ ヤンマ科
 体長65o,後翅長42o,地色は淡黄緑色,♂では複眼がコバルト色に,腹部の基方節
 キホウセツが淡青色を帯びる,湿地や水田に発生,成虫期は3〜11月で黄昏飛翔性が強い,
 奄美大島から西表島までの南西諸島に分布
トラフトンボ エゾトンボ科
 体長54o,後翅長36o,体の地色は褐色で軟毛が多く胸側と腹部背面に黒色紋がある,
 ♂の翅は透明,平地の池沼に発生,成虫期は4月中旬〜7月上旬,本州〜九州に分布
ナゴヤサナエ サナエトンボ科
 体長63o,後翅長35o,メガネサナエに似る,腹部第7節背面中央の黄紋はあまり後方
 へ張り出さない,大河の下流域に発生,成虫期は7月中旬〜9月下旬で平野部の河川の
 堤防付近を飛翔,本州,九州に分布する日本固有種
ナツアカネ トンボ科
 体長34〜38o,後翅長25〜30o,アキアカネに似るがやや小型,下唇カシンの中片は黄
 色,胸側の第1黒条の先端は直角に切断される,成熟すると♂♀共に赤化する,平地,
 丘陵地の池沼や水田に発生,成虫期は6月中旬〜12月上旬,北海道〜九州に分布(奄美
 大島・西表島からも発見)
ナニワトンボ トンボ科
 体長35o,後翅長26o,地色は黄色で黒条斑コクジョウハンがあ,♂は成熟すると全体に黒
 化して蒼白粉で覆われる,木立のある池沼のみに発生,成虫期は7〜11月,近畿地方全
 県,鳥取・岡山・広島・愛媛県から知られる日本固有種(産地局限)
ナンヨウベッコウトンボ
 石垣島で記録されている
ネアカヨシヤンマ ヤンマ科
 体長70o,後翅長50o,アオヤンマに似た太身のヤンマで胸側に太い黒帯がある,平
 地や丘陵地のヨシやマコモなどの生えた池沼に発生,成虫期は6〜8月,本州〜九州,
 対馬に分布
ネキトンボ トンボ科
 体長40〜45o,後翅長32〜35o,大型のアカネトンボ,胸側の2本の黒条が融合して完
 全な1本の太い黒条となり,地色は橙黄色,成熟すると♂♀とも濃赤色となる,丘陵地
 や山地の池に発生,成虫期は5月中旬〜10月中旬,本州福島県以南〜九州,対馬,屋久
 島,トカラ列島中之島に分布する日本固有亜種
ノシメトンボ トンボ科
 体長45o,後翅長35o,リスアカネ,コノシメトンボより大型,♂♀とも顔面に眉斑
 ビハンがあり,翅端シタンは黒褐色,丘陵地の池沼に発生,成虫期は7〜10月,北海道〜九
 州,対馬に分布
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