26e 蜻蛉一覧
 
ハグロトンボ カワトンボ科
 体長60o,後翅長44o,♂の地色は黒色で腹部背面は金属緑色,翅の前縁脈は黒色,
 平地,丘陵地,低山地の緩流に発生,成虫期は5〜9月,本州〜九州,種子島,屋久島
 に分布
ハッチョウトンボ トンボ科
 体長18o,後翅長14o,日本産の不均翅フキンシ類中最も小型の種,♂の体は橙色で成熟
 すると紅赤色となる,ミズゴケ湿地に発生,成虫期は5〜9月,本州〜九州に散点的に
 分布
 「蛇沢湿原のハッチョウトンボ」
ハナダカトンボ ハナダカトンボ科
 体長29o,後翅長24o,小型で前頭楯ゼントウジュンが突出し,地色は黒褐色,山間の森林
 に囲まれた渓流に発生,成虫期は4〜10月,小笠原諸島の特産種
ハネビロエゾトンボ エゾトンボ科
 体長56〜60o,後翅長42〜45o,♂の尾部上付属器を側面から見ると基部に1短歯があ
 り,途中は一旦は幅広く,徐々に幅が狭くなり,先端は強く上反する,湿原中の緩流
 に発生,成虫期は6月中旬〜9月下旬,北海道〜九州,対馬に分布する日本固有種
ハネビロトンボ トンボ科
 体長53o,後翅長43o,大型で翅ハネの大きいトンボ,体は黄褐色,ヒメハネビロトン
 ボに似るが後翅コウシ基部の褐色斑の外縁の輪郭は黄色になってぼやける,開けた池沼に
 発生,成虫期は南西諸島で5〜10月,それ以外で8〜9月,四国南部,九州南部から南西
 諸島,小笠原諸島に分布
ハラビロトンボ トンボ科
 体長32o,後翅長25〜28o,地色は黄色で腹部に黒条がある,♂は成熟すると黒化し
 腹部背面は白粉をふいて蒼灰色となる,平地の池沼や湿地に発生,成虫期は4〜9月,
 北海道南部〜九州,対馬,種子島に分布
ハラボソトンボ トンボ科
 体長52o,後翅長36o,緑黄色の地に黒条がある,平地の池沼や湿地,水田に発生,
 成虫期は3〜11月,九州南部から南西諸島各地に分布
ヒナヤマトンボ ヤマトンボ科
 体長65o,後翅長40〜45o,キイロヤマトンボに似るが小型,山間の渓流の流れの緩
 いところに発生,成虫期は5〜7月,石垣島に分布
ヒヌマイトトンボ イトトンボ科
 体長27o,後翅長13〜14o,♂の眼後紋ガンコウモンは2対あり,翅胸シキョウ前面の黒帯中に
 上下左右計4個の淡色斑タンショクハンを持つ,気水性の沼や河口に発生,成虫期は6〜8月,
 宮城・東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・愛知・三重・大坂の各都府県の瀕海部ヒンカイ
 ブに局所的に分布する日本固有種
ヒメアカネ トンボ科
 体長34o,後翅長25o,マユタテアカネに似る,翅胸シキョウ前面に極めて明瞭な黒条が
 ある,丘陵地の湿地に発生,成虫期は7〜10月,北海道〜九州,対馬に分布
ヒメイトトンボ イトトンボ科
 体長19o,後翅長9o,コフキヒメイトトンボに酷似するが白粉に覆われない,平地の
 普通種で水田や止水に発生,成虫期は3〜11月,徳之島以南の南西諸島に分布
ヒメキトンボ トンボ科
 体長33o,後翅長25o,地色は緑黄色,腹部は橙黄色で,♂は成熟すると橙赤色とな
 る,湿地や緩流に発生,成虫期は3〜10月で黄昏飛翔する,石垣島と与那国島に知られ
 る
ヒメクロサナエ サナエトンボ科
 体長45o,後翅長26o,胸側の2本の黒条が融合して太い1本の黒条のようになる,山
 地渓流の源流部に発生,成虫期は4〜7月,本州〜九州に分布する日本固有種
ヒメサナエ サナエトンボ科
 体長38〜42o,後翅長24〜26o,翅胸シキョウ前面のハの字形紋は小型,正中線セイチュウセンの
 隆線は前半が黄色,山地渓流に発生,成虫期は5〜9月,本州〜九州に分布する日本固
 有種
ヒメトンボ トンボ科
 体長26o,後翅長21o,小型で細身の種で,地色は黄色で黒条がある,♂は成熟する
 と黒化して青白粉を帯びる,平地の浅い池沼や水田に発生,成虫期は2〜12月,南西諸
 島(屋久島以南)に分布
ヒメハネビロトンボ トンボ科
 体長55o,後翅長45o,ハネビロトンボとほぼ同大,体の地色は赤褐色,ハネビロト
 ンボに似る,平地の池沼に発生,成虫期は3〜11月,八重山諸島の固有種(亜種コモン
 ヒメハネビロトンボは小笠原諸島,沖縄本島,八重山諸島などで採集されている)
ヒメホソサナエ サナエトンボ科
 体長40o,後翅長28o,細身のサナエトンボで翅胸シキョウ前面のハの字形黄紋は細い,
 ♂の尾部上付属器は白色で短くて角張る,山地渓流に発生,成虫期は5〜7月,八重山
 諸島の特産種
フタスジサナエ サナエトンボ科(コサナエ属)
 体長44o,後翅長26o,♂の尾部上付属器の背面に小突起を欠く,低地の池沼や細流
 に発生,成虫期は4〜7月,本州富士川以西〜九州に分布する日本固有種
ベッコウトンボ トンボ科
 体長37〜45o,後翅長30〜34o,未熟な個体の地色は黄褐色で,成熟すると♂は濃い
 チョコレート色,♀はオリーブ色に変わる,低地のヨシやマコモなど挺水テイスイ植物の
 多い古い池沼に発生,成虫期は4月中旬〜6月中旬,本州〜九州に分布(段々少なくな
 った)
ベニイトトンボ イトトンボ科
 体長36o,後翅長20o,♂は全体に鮮やかな赤色,水草の多い木陰の平地の池沼に局
 所的に発生,成虫期は6〜11月,宮城〜鹿児島県の太平洋側(離島は除く)に分布
ベニトンボ トンボ科
 体長35o,後翅長25o,地色は黄褐色,成熟した♂は紫紅色となり淡く白粉を帯びる,
 薩摩半島の池田湖と鰻池に発生,成虫期は6〜10月,沖縄本島,石垣島,西表島でも記
 録されている
ベニヒメトンボ トンボ科
 体長30o,後翅長23o,ヒメトンボによく似る,地色は橙褐色で♂は成熟するにつれ
 て赤化し,完全に成熟すると褐色を帯びた赤色となる,平地の湿地などに発生するら
 しい,成虫期は不明,小笠原諸島(父島・母島・硫黄島など)に知られる
ホソアカトンボ
 西表島で記録されている
ホソミイトトンボ イトトンボ科
 越冬型は体長38o,後翅長19o,体の地色は淡褐色から淡青色に変わる,成虫期は8〜
 6月(夏期型は体長33o,後翅長16o,小型で黒条が発達,成虫期は7〜10月),本州
 関東平野以西,四国,九州に分布
ホソミオツネントンボ アオイトトンボ科
 体長38o,後翅長22o,後翅コウシの四角室は前翅のものより長い,池沼に発生,成虫期
 は7〜8月,本州〜九州に分布,種子島・奄美大島に知られる
ホソミシオカラトンボ トンボ科
 体長47o,後翅長36o,タイワンシオカラトンボに似る,地色は黄褐色,♂は成熟す
 ると黒化し白粉で覆われる,平地の池や湿地,湧水域に発生,成虫期は5〜9月,南西
 諸島(トカラ列島以南)に分布
ホソミモリトンボ エゾトンボ科
 体長52o,後翅長32o,♂の尾部上付属器は背面から見ると基半は平行し,先半で釘
 抜き形となる,高層湿原に発生,成虫期は7〜9月,北海道,本州中部地方までの山地
 の湿原に点々と分布(本種以下,コエゾトンボ,エゾトンボ,ハネビロエゾトンボ,
 キバネモリトンボ,タカネトンボ,クモマエゾトンボは何れも体は金属緑色をして酷
 似しているので,腹部末端の形で種を見分ける)
ホンサナエ サナエトンボ科
 体長50o,後翅長31o,腹部などずんぐりと太い,低山地の大河川の下流域に発生,
 成虫期は4月中旬〜7月下旬,北海道〜九州に分布する日本固有種
[次へ進んで下さい]