26c 蜻蛉一覧
 
コエゾトンボ エゾトンボ科
 体長53o,後翅長34o,♂の尾部上付属器は背面から見ると基部で左右に広く分かれ,
 後平行,先端は細まって左右が接近する,平地や低山地の湿原の池沼に発生,成虫期
 は7〜8月,北海道に分布
コオニヤンマ サナエトンボ科
 体長85o,後翅長52o,大型のサナエトンボ,頭部は小さめで後肢コウシの腿節タイセツは著
 しく長い,山地渓流から低山地の川の中流域に発生,成虫期は5〜9月,北海道〜九州,
 対馬,種子島,屋久島に分布
コサナエ サナエトンボ科
 体長42o,後翅長25o,コサナエ属(フタスジサナエ・オグマサナエ・タベサナエな
 ど)は翅胸シキョウ前面の黄斑オウハンはL字形で,本種は胸の第1側縫線ソクホウセンの黒条は下半
 のみ,池沼に発生,成虫期は5〜6月,北海道,本州に分布する日本固有種
コシアキトンボ トンボ科
 体長40〜45o,後翅長37〜40o,黒色の体に黄白色紋があり,♂の腹部第3,4節の黄色
 紋は成熟すると純白色になる,低地の木陰のある池沼に発生,成虫期は6月上旬〜9月
 下旬,本州〜九州,対馬,種子島に分布し,石垣島からも記録されている
コシブトトンボ トンボ科
 体長26o,後翅長20o,小型で腹部が太く,体の地色は淡黄褐色で♂は成熟すると淡
 青白色になる,平地の湿地,水田に発生,成虫期は4〜9月,南西諸島(徳之島以南)
 に広く分布
コシボソヤンマ ヤンマ科
 体長80o,後翅長50o,大型のヤンマ,腹部第3節が括れて細く,♂の後翅端コウシタンに
 は淡褐色紋がある,低山地から平地の緩流や細流に発生,成虫期は7〜9月で黄昏飛翔
 性が強い,本州〜九州,壱岐,対馬,種子島,屋久島に分布する日本固有種
ゴトウアカメイトトンボ イトトンボ科
 体長35o,後翅長21o,クロイトトンボに似る,♂は複眼が赤い,成虫期は7月,北
 海道東部(北見・標茶)など局所的
コナカハグロトンボ ミナミカワトンボ科
 体長40o,後翅長24o,♂の腹部第1〜6節は赤褐色,第7〜10節は黒色,山間の渓流に
 発生し,暗い日陰を好み,翅を半開きにして止まる,成虫期は4〜10月,石垣島・西表
 島の特産種
コノシメトンボ トンボ科
 体長40o,後翅長33o,翅端シタンは黒褐色,リスアカネに似る,丘陵地や低山地の池
 沼,水田に発生,成虫期は7〜11月,北海道〜九州,対馬,種子島に分布
コバネアオイトトンボ アオイトトンボ科
 体長45o,後翅長20o,頭部後面は黄白色,胸側の金属緑色は上端で後方へ張り出さ
 ない,♂は成熟しても白粉で覆われない,丘陵地の水草の多い池沼に発生,普通連結
 してヨシ・スゲなどの植物組織内に産卵,成虫期は7〜10月,本州〜九州に分布(産地
 は局限される)
コフキオオメトンボ トンボ科
 体長50o,後翅長37o,オオメトンボに似る,翅端シタンに黒褐色斑がある,♂は成熟す
 ると黒化して白粉を帯びる,平地の木陰のある池沼に発生,成虫期は不明で黄昏飛翔
 性が強い,北大東島と南大東島に分布
コフキショウジョウトンボ トンボ科
 体長48o,後翅長38o,地色は黄褐色で殆ど黒紋がない,♂は成熟すると胸部は藤色
 に,腹部は赤紫色に変わり,淡く白粉で覆われる,平地や丘陵地の池沼に発生,成虫
 期は3〜11月,八重山諸島に分布
コフキトンボ トンボ科
 体長38o,後翅長34o,地色は淡黄色で黒条がある,♂♀共に成熟すると白粉で覆わ
 れる(変異あり),平地の池沼に発生,成虫期は5〜9月,北海道南部〜九州,種子島,
 沖縄本島,石垣島に分布
コフキヒメイトトンボ イトトンボ科
 体長21o,後翅長10o,♂は成熟すると地色は淡緑色から黒色に広がり,頭胸部は白
 粉に覆われる,平地の水田や止水に発生,成虫期は6月上旬〜10月上旬,四国南部,鳥
 取・山口県,九州,南西諸島に分布
コヤマトンボ ヤマトンボ科
 体長75o,後翅長45〜52o,オオヤマトンボに似るがコヤマトンボ属は後翅コウシの三角
 室に横脈を欠く,渓流から中流域まで広く発生,成虫期は5月下旬〜9月中旬,本原名
 亜種は本州〜九州,対馬,種子島,屋久島に分布(亜種エゾコヤマトンボは北海道に
 産する)
サキシマヤマトンボ ヤマトンボ科
 体長52o,後翅長37〜41o,ヤマトンボとしては小型,腹部第1〜8節の背面正中線セイ
 チュウセンに沿って細い黄色条がある,山間の渓流の流れの緩いところに発生,成虫期は5
 〜7月,石垣島と西表島に分布(八重山諸島の特産種)
サキシマヤンマ ヤンマ科
 体長70o,後翅長48〜54o,ミルンヤンマに似るが黒色味が強い,腹部第10節の背面
 は黒色,森林に囲まれた山間の渓流に発生,成虫期は5月中旬〜9月下旬で黄昏飛翔す
 る,石垣島と西表島に分布(八重山諸島の特産亜種)
サラサヤンマ ヤンマ科
 体長55〜60o,後翅長38〜40o,小型のヤンマ,低山地の湿地に発生,成虫期は4月下
 旬〜7月上旬,北海道〜九州,対馬,種子島,屋久島に分布する日本固有種
シオカラトンボ トンボ科
 体長50〜55o,後翅長36〜43o,地色は黄褐色で,♂は成熟すると黒化して白粉で覆
 われる(♀も稀にこのようになる),平地,丘陵地,低山地の池沼,湿地,水田に発
 生,成虫期は4〜10月,北海道〜沖縄本島まで広く分布(八重山諸島からは未発見)
シオヤトンボ トンボ科
 体長42o,後翅長32o,地色は黄褐色,♂は成熟すると黒化し白粉で覆われる,平地,
 低山地特に谷間の湿田に多くに発生,成虫期は4〜6月,北海道〜九州,種子島まで分
 布(亜種タイワンシオヤトンボは対馬に分布)
シコクトゲオトンボ ヤマイトトンボ科
 体長42o,後翅長27o,トゲオトンボに似る,翅脈シミャクが粗く,翅端シタンは濃色で,♂
 の第9腹節の刺はとがり,腹部の黄環は全く欠く,森林に覆われた渓流に限って棲息,
 成虫期は6〜8月,四国の山地だけに分布する特産種
シマアカネ トンボ科
 体長40o,後翅長31o,体は細身で地色は黒色,胸側は黒色で不規則な小黄斑がある,
 ♂の腹部は第1〜7節までが濃赤色で以下は黒色,幼虫の棲息場所は不明,成虫期は5〜
 8月,小笠原諸島(父島,母島,向島に知られる)の固有種
ショウジョウトンボ トンボ科
 体長48o,後翅長34o,地色は黄褐色で黒斑コクハンを全く欠く,♂は成熟すると全体に
 赤色となり,翅の基部は橙黄色を帯びる,平地の池沼に発生,成虫期は4〜10月(南西
 諸島では2〜12月),北海道を除く日本全土に分布
スナアカネ
 宮古島で記録されている
セスジイトトンボ イトトンボ科
 体長32o,後翅長16o,♂の眼後紋ガンコウモンは大きく肩黒条ケンコクジョウ 中に2本の淡色
 条を持つ,平地の池沼に発生,成虫期は5〜9月,日本全土(南西諸島を除く)に分布
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