学名解説(属名)[H〜L]
 
Hibiscus m.<1,g. 大きなゼニアオイ属の植物に付けられた古代ギリシャ及びラテン
 名。アオイ科
Hicriopteris f.<g. hicrio(意味不明。ラテン語で hicori はヒッコリーとすれば
 或いは葉形をその葉に見立てたか)+pteris(シダ)。ウラジロ科
Hieracium n.<g. hierax(鷹)。Pliny 及びその他の記録によると,昔は鷹が視力を
 強めるためにこの植物を食うと考えられていたため。キク科
Hierochloe f.<g. hieros(神聖な)+chloe(草)。北欧ではこの良い香りのする草
 を,聖徒祭の日に教会の戸口に振り撒く習慣があったことから。イネ科
Hippeastrum n.<g. hippeos(騎士)+astrom(星,似る)。跨状に拡がった力強い
 葉と見事な花との印象を述べたと云う。これを反映して英語で knight star lily と
 云う。ヒガンバナ科
Hippuris f.<g. hippos(馬)+oura(尾)。馬の尾を意味するギリシャ名で本来は
 スギナの名だが,この水草に適用したもの。スギナモ科
Histiopteris f.<g. histion(編み物)+pteris(シダ)。このシダが網状脈を持つ
 ため。ウラボシ科
Hizikia f.<jap. ヒジキ(日本語)。ホンダワラ科
Holcus m.<g. Pliny がイネ科の一種に対して付けた名。今は転用された。イネ科
Hololeion n.<g. holo(完全)+leion(ライオン)。leion はタンポポ(dandelion
 )を意味し,それに比べて葉が全縁であるため。キク科
Homoeostrichus m.<g. homoios(同様)+thrix,trichos(糸又は毛)。アミジグサ
 科
Honckenya f.<人名. ドイツの植物学者G.A.Honckeny(1724〜1803)に因む。ナデシ
 コ科
Hordeum n.<1. オオムギのラテン古名。イネ科
Hosiea f.<人名 Hose の名に因んだもの。クロタキカズラ科
Hosta f.<人名 オーストリアの医者Nicholaus Thomas(1761〜1834)に因む。ユリ科
Houttuynia f.<人名 18世紀のオランダの医師で植物学者M.Houttuyne の名に因む。
 ドクダミ科
Hovenia f.<人名 わが国にも住んだオランダの宣教師David v.d.Hoven の名に因んだ
 もの。クロウメモドキ科
Hoya f.<人名 イギリスの園芸家Thomas Hoy の名を採ったもの。ガガイモ科
Hugeria f.<人名 アメリカ南部の採集家A.M.Huger を記念する。ツツジ科
Humata f.<1. humatus(地)に由来する名。ウラボシ科
Humulus m.<1. ホップのチュートン語起源のラテン名。オランダの hommel,デンマ
 ークの humle と関係がある。クワ科
Hyacinthus m.<g. ギリシャ神話に出てくる青年の名Hyakinthos に基づく。伝説によ
 ると彼が死んでこの花になったと云う。ユリ科
Hydnum n.<g. hydnon(松露)のギリシャ名から転用。ハリタケ科
Hydrangea f.<h. hydro(水)+angeion(容器)。さく果の形から来た名。ユキノシ
 タ科
Hydrilla f.<g. 水に棲むヒドラ(Hydra)の縮小形。トチカガミ科
Hydrocharis f.<g. hydro(水)+charis(贔屓ヒイキ,喜び)。生態から付いた名。ト
 チカガミ科
Hydroclathrus m.<g.+1. hydro(水)+clathratus(格子状)。水中に生じ多数の
 孔が空いて格子状とも見えることから。カヤモノリ科
Hydrocotyle f.<g. hydro(水)+cotyle(コップ)。或種のものの葉がコップ形を
 しており,水辺に生ずることから来た。セリ科
Hygrophila f.<g. hygros(湿)+philos(好)。生態から付いた名。キツネノマゴ
 科
Hylomecon f.<g. hylo(林,森)+mecon(ケシ)。林内に生えるケシ科を意味する。
 ケシ科
Hymenaslenium n.<g.+属名 hymen(膜)+Asplenium(属名)。Asplenium に似るが
 葉が特に膜質であるため。ウラボシ科
Hymenophyllum n.<g. hymen(膜)+phyllon(葉)。膜質の葉を持つから。コケシノ
 ブ科
Hyoscyamus m.<g. hyos(豚)+cyamos(豆)。Xenophon が使った名で人間と同様,
 豚にも毒性を持つ意。ナス科
Hypericum n.<g. 古代ギリシャ名 hypericon に因む名。ギリシャ語 hypo(下に)+
 erice(草叢)が語源とも云われる。オトギリソウ科
Hyphear f.<g. hyph(組織)から来たらしいが詳細は不明。ヤドリギ科
Hypholoma f.<g. hypho(組織)+loma(縁)。傘の縁ヘリに緑膜片がある。マツタケ
 科
Hypnea f.<g. Hypnum に似ているところから付いた名。hypao(眠り)。イバラノリ
 科
Hypodematium n.<g. hypo(下)+demas(生体)。葉柄の茎部で膨れているから。ウ
 ラボシ科
Hypolepis f.<g. hypo(下)+lepis(鱗片)。鱗片の基部が残ってざら付くから。
 ウラボシ科
Hypopterygium n.<g. hypo(下に)+pteris(翼)。腹葉が茎の下面に並ぶのを翼に
 見立てた。蘚類
Hypoxis f.<g. Linne が用いた古名”やや酸性の”の意味を持つ hypoxys に基づく。
 ヒガンバナ科
Hystrix f.<g. ystrix(ヤマアラシ)。長い剛毛のある小穂を譬えた。イネ科
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