16a キノコにアタック〈林種別,旬別キノコ狩りガイド1〉
〈梅雨・夏・・・・・・6月下旬〜8月中旬〉
△キクラゲ・アラゲキクラゲ
[別名]ミミタケ
[特徴]キクラゲ:根元がくっつきあった耳たぶ,皿状のゼラチン質のキノコです。
アラゲキクラゲ:上面にだけ短毛が密生し,ゼラチン状はやや硬いです。
[発生時期]7月上旬〜9月下旬
[発生場所]倒木,枯木
[見つけ方]梅雨時以降,沢地や谷に霧が立ちこめたりして常に湿度の高いところの
広葉樹や針葉樹の倒木,切株や枯木,枯枝に群生します。曇天の日か雨後に
出かけてみましょう。
[紛らわしい毒キノコ]クロハナビラタケ
△シロキクラゲ・ハナビラニカワタケ
[別名]クラタケ,ハクモクジ,ミミブサ,フサキクラゲ
[特徴]シロキクラゲ:白色の花びら状〜とさか状で八重咲きの花のようにまとまっ
て生えます。乾くと硬い軟骨質の塊になります。
ハナビラニカワタケ:シロキクラゲと同様な形状で,色が淡褐色〜赤褐色で
す。
[発生時期]7月下旬〜10下旬
[発生場所]枯木,枯枝
[見つけ方]初夏から秋,湿度の高いところにあるナラなどの広葉樹の枯れた立木,
枯枝上に発生します。人の背丈くらいの高さより低部によく生えます。
[紛らわしい毒キノコ]クロハナビラタケ
△スミゾメシメジ
[別名]アブラシメジ
[特徴]幼菌は丸形鐘状で灰黒色ですが,成菌になると傘径3〜9p,扁平の淡鼠色
の傘になります。ヒダは白色で傷がつくと黒変します。
[発生時期]5月中旬〜7月中旬,9月上旬〜10月下旬
[発生場所]地上
[見つけ方]梅雨や,秋雨後に広葉樹林やマツのある混生林の地上に点々,又は列を
つくって束生します。5〜6月に一番早く出る美味しいシメジです。柄の根
元に白い毛があります。傘やヒダは傷ついたり手で触れたり熱を加えたりす
ると黒くなります。
[紛らわしい毒キノコ]クサウラベニタケ
△タモギタケ
[別名]タモキノコ,ニレタケ
[特徴]幼菌のうちは丸形ですが,成菌になるとロート状に中央が窪み,白色のヒダ
が柄に長く垂生します。
[発生時期]6月下旬〜10下旬
[発生場所]倒木,切株,
[見つけ方]梅雨どきから秋にかけて,広葉樹,特にニレ,ナラ,カエデに生えます。
傘が黄色で美しく,遠くからでも見つけやすいです。
△タマゴタケ
[特徴]白い卵状のツボの上部を破って,赤い傘が飛び出てきます。柄,ヒダは黄色
で柄長10〜20p,傘播径6〜20p,成菌になると周辺部に放射状の溝線が生
じます。
[発生時期]8月上旬〜9月上旬
[発生場所]地上
[見つけ方]夏から秋,特に初夏,水はけのよい土手のようになったところや峰付近
のブナ,ナラ,モミ,シイ林などの地上から,並んで生えます。傘が赤く,
根元に白いツボがあり,群生しています。
[紛らわしい毒キノコ]ベニテングタケ
△アシグロタケ
[別名]シナタケ
[特徴]淡黄褐色〜クリ色の傘,裏は白地の管孔で,柄の基部が黒色です。
[発生時期]7月上旬〜10月下旬
[発生場所]倒木,切株
[見つけ方]革質ですが,よく煮ればやわらかくなり出汁がとれます。沢地など湿り
気のあるところの倒木,切株によく出ます。
△アイタケ
[別名]アオドヨウ
[特徴]青緑斑点模様の丸形の幼菌が大きくなると,傘径5〜12p,扁平〜ロート状
の傘にヒビ割れが生じます。ヒダ,柄,肉は白色です。
[発生時期]7月上旬〜9月上旬
[発生場所]地上
[見つけ方]灰緑〜緑色の傘に青カビ状の斑点があり,ナラ,ブナ,シイなどの広葉
樹の林内の地上に生えます。
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