13 木口
 
            木口コグチ
 
             資料:森と木とくらしのなんでも相談室(森林研究会)
                                       
 スギやヒノキなど,丸太を輪切りにした断面を「木口コグチ」といいます。
 木口をよくみると,外側の部分が白っぽく,中心部分が赤身がかった色をしています。
外側の白っぽい部分を「辺材ヘンザイ(白太シラタ)」,内側の色の濃い部分を「心材シンザイ
(赤身アカミ)」といいます。
 辺材は,水を通したり,澱粉デンプンなどの養分を貯える働きをします。この辺材の細
胞は,古い順にその働きを失ってしまい,心材になっていきます。
 心材が赤身と呼ばれるのは,辺材が心材になっていくときに生み出される物質のため
に赤みがかった色になっていくからです。
 辺材と,心材を比べると,辺材は柔ヤワらかで反ソりや湿気シッケに弱い性質を持っていま
す。これに対して心材は,辺材よりも堅く,反りや湿気に強く,腐りにくい性質を持っ
ています。このため,同じ1本の丸太でも,「白太ではダメ,赤身でなくては」という
ように,使い途ミチによって辺材よりも心材が選ばれるのです。
[次へ進む] [バック]