17a 里の実
 
スダジイ [すだ椎・椎 しいのみ]ブナ科
 旬の姿 カメレオンの目に似た実の先かが割れて,顔を出した団栗ドングリを利用する。
 採取の適期 9〜10月
 分布 本州関東地方以西・四国・九州
 生育環境 自然の林は開発によって減少し,現在は公園や庭によく植えられている。
 採り方 充実した実を拾うか枝から採る。
 食べ方 煎るか生で,歯で割って食べる。素朴な味がする。
 
マテバシイ [馬刀葉椎]ブナ科
 旬の姿 5月にむせるような匂いの花を着け,翌秋に団栗ドングリとなる。
 採取の適期 9月
 分布 本州関東地方以西の太平洋岸・四国・九州
 生育環境  自然の林は開発によって減少し,公園樹としてよく植えられている。
 採り方 落ちたばかりの実を拾うか,振り落として拾う。
 食べ方 長さ3pの大形の団栗で,生ではぼそぼそとしてほんのり甘い。殻と渋皮を
  剥き,塩を振って煎るか,空揚げにして食べる。苦味や渋味は少なく,素朴な食べ
  物。
 
スグリ [酸塊]ユキノシタ科
 旬の姿 実は緑色に紅色がかり,ヨーロッパ原産のマルスグリは黄熟し,日本産のも
  のは赤熟する。
 採取の適期 7月
 分布 本州中部地方を中心とした地域
 採り方 枝の棘に注意し,一粒ずつむしり採り,帽子などで受ける。
 食べ方 酸味が強いので,綺麗に洗ってジャムにする。ジャムにすると,緑色の実が
  紅色になり,酸味があって美味しい。
 
アカフサスグリ [赤房酸塊]ユキノシタ科
 旬の姿 実が房になるスグリで,透き通るような赤い美しい実がなる。
 採取の適期 7〜8月
 分布 ヨーロッパ原産で,涼しい地方に栽培される。
 生育環境 庭や鉢物として栽培する。
 採り方 房毎むしり採り,一粒ずつ丁寧に実を外す。
 食べ方 スグリより酸味が弱いので生食出来る。中の種子が堅く,食べるときに邪魔
  になる。種子や皮を除いてジュース,種子を除いてジャムにする。
 
アケビ [木通・通草 きのめ]アケビ科
 旬の姿 花はよく咲くが結実するものは稀で,実は熟すと縦にぱっくりと口を開ける。
 採取の適期 10月
 分布 本州・四国・九州
 生育環境 林の中や縁に生え,蔓で他の木に絡んで登る。
 採り方 蔓を引きずり降ろして実を採る。
 食べ方 果皮の中の種子の周りがねっとりとして甘い。種子を丸ごと口に含んで,種
  子を吐き出す。果皮は硬いので食べられない。
 
ミツバアケビ [三葉通草 きのめ]アケビ科
 旬の姿 実着きがよく,熟した果皮は柔らかくて食べられ,ねっとりとした種子の周
  りも甘い。
 採取の適期 10月
 分布 北海道南部・本州
 生育環境 林の周辺,雑木林などに生え,他の木に絡み付いて高く登る。栽培もして
  いる。
 採り方 口の裂けそうな実を採る。
 食べ方 皮は苦いが,油炒めにすると抜群で美味,果肉も甘い。
 
ムベ [郁子 うべ・うんべ・んべ]アケビ科
 旬の姿 果皮は赤紫色に柔らかく熟すが,口を開けない。
 採取の適期 10月
 分布 本州関東地方以西・四国・九州
 生育環境 暖地の明るい林やその周辺に生え,蔓を絡んで木に登る。
 採り方 実は枝を20p程付けて切り採り,束にして店頭に並べてある。
 食べ方 果肉は白く滑らかで甘く,種子毎口に含んで,種子は吐き出す。果皮はミツ
  バアケビより薄く柔らかで,油炒めにすると美味,また幅5o程に刻み,油で炒め
  て味噌を絡めると,苦味も和らぐ。
 
クサボケ [和木瓜ワモッカ しどめ・じなし(地梨)]バラ科
 旬の姿 果実は普通歪んでおり,黄色に熟して香りを放つ。
 採取の適期 9〜10月
 分布 本州関東地方以南・四国・九州
 生育環境 土手,道路脇などよく日の当たる処に生える。
 採り方 捻って採る。
 食べ方 机上に置いて香りを楽しむ。生食はせず,果実酒にする。
 
ボケ [木瓜モッカ]バラ科
 旬の姿 花は咲いても実止まりはよくない。大きさはいろいろ,形もごつごつ歪んで
  黄色に熟す。
 採取の適期 9〜10月
 分布 本州・四国・九州
 生育環境 中国原産で,庭木として植えられている。
 採り方 鋭い棘に注意して,実を捻ってもぎ採る。
 食べ方 堅くて生食はせず,輪切りにして種子と共に果実酒にし,香りが良い。
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