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(1)ツバキ科の常緑低木。中国原産といわれる。若葉を摘んで緑茶や紅茶を作るため アジア一帯で広く栽植する。よく分枝し、狭卵形で光沢のある濃緑色の葉を互生。 葉腋に白色五弁花を少数つけ、平球形の果(さくか)を結ぶ。日本には、 805年に最澄が種子を持ち帰って比叡山に植えたのが最初という。茶の木。 〔「茶の花」は [季]冬〕 (2)(1)の芽・葉を用いて製した、飲み物の原料。また、それに湯を注いだ飲料。 カフェイン・タンニン・アミノ酸・精油・ビタミン C 等を含む。古くから 中国で薬用・飲用とされた。摘んだ葉を発酵させるもの(紅茶など)、 発酵させないもの(緑茶の類)、半発酵させるもの(ウーロン茶など)など各種ある。日本では、種子を栄西が持ち帰って筑前背振山に植え、それを高山寺明恵上人に 贈ったものが栂尾(とがのお)で栽培され、のち宇治・駿河などに分けられて 喫茶の風が広まったという。 (3)抹茶。 (4)茶道。茶の湯。 (5)茶色。 A(名・形動) ちゃかすこと。ひやかすこと。また、そのさま。そのような言動をもいう。 |