淡水コケムシ(Plumatella sp.)

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Last update: 99/09/01
a zooid of bryozoa

コケムシついに発見!例の休芽を見つけて以来、コケムシ見たい見たい、といろいろやってましたが、ついに思いがかないました。99/08/09に多摩川べりで採取したサンプルをほぼ3週間ぶりに今日見たら、むむむ、いるではないか!!種類は例のヤハズハネコケムシと思われます。


colony上の写真は群体をつくる1つの個虫(zooid)です。これが複数集まって群体(colony)を作ります。左は2つの個虫がつながってるのが分かります。種類によっては寒天質の物質を分泌したりしますが、これは違います。群体という言葉から考えてたイメージとは大分違いました。

右の個虫の下のほう、緑三角印で示した、白っぽい丸いのは休芽だと思われます。

触手(tentacle)が多数見えますが、これは触手冠(lophophore)の上に並んでいて、イソギンチャクのように(?)引っ込めます。右のやつはひっこみかけてます。

くっついている枝(茶色)の太さが0.8mm程度です。



extended retracted tentacle

刺激を与えるとひっこみますが、それほど敏感な感じはありません
(こんな感じ→)

触手を拡大するとなんか繊毛みたいなのが見えますね。コケムシは水中に漂うモノをこの触手を使ってとらえてエサにする(いわゆるフィルターフィーダー)という話です。この写真は一番上のを伸ばしただけなので、画質はご勘弁。



lophophore これは触手冠を上から見た図。個虫は2つ(後ろにぼけてもう一つ)見えてます。ご注目は触手がU字型にならんでいるところ。詳しい説明は省略しますが、これが淡水コケムシ(掩喉類)の特徴だそうです。

sample

サンプルはこんな感じ(上右)で取ってきました。テトラポッドがあって、カメ(アカミミ?)もいたなぁ。すごく暑い日で、ほんとに少しクラクラして早々に退散して来たのでした。例の10年ぶりとかの大増水の前ですね。

取ってきてすぐ見たときには、休芽こそたくさん入っていたし、ミジンコのたまごも見つけたのですが、群体には気づきませんでした。で、まぁ気にしながらも要するに放っておいたのです(一度はのぞいてみたけど)。水が腐ってる感じもないし、ケンミジンコも出てきて泳いでいたりで、もしかしてコケムシ出てこないかなぁ、とファーブルでしつこく見ていて発見。でも、実物を見て分かりましたが、これじゃぁ、野外で初めて見ても分からないですね。

やはりもともと群体があったのではなく、休芽が発芽したのだろうか?

今年の夏、最後の最後で大ヒットだぁ。うれしいぞ!


撮影(d):99/08/31