ここのサイトに出てる写真の撮影方法。お気楽顕微鏡写真のTips機材編。プロ用の本格機材の世界じゃなくて、おこづかいでなんとか、というお話。
拙稿 「ミクロの世界を撮る」 (デジタルカメラマガジン 2001年2月号)の作例の元画像がインプレスのサイトに掲載されています。ご興味ある方はどうぞ。
顕微鏡にビデオカメラがついていれば、カメラとモニタの間にビデオプリンタを入れるだけでOK。
長所:昔のビデオプリンタでは、一度プリントした画像とまったく同じものを再び得ることはできませんでした。画像をファイルとして保存することはできず、webなどにのせるためには、プリントをスキャナにかけなければなりませんでした。でも、最近のビデオプリンタには、キャプチャされた画像データを本体メモリからPCカードにjpg形式で記録・保存できるのがあります(例:Panasonic NV-MPX300C もう後継機も出てるはず)。要するに、下に書いたビデオキャプチャユニットが内蔵されてるようなものです。この保存時間は1分なんてかかりませんから、シャッターチャンスも増えます。また、どんどんキャプチャして、良いものだけ選んで一括プリントなんてこともできます。なお、画像サイズはVGAです。
サンプル:謎の虫(137KB, 643x478 pixel, EPSON GT-7000 360dpi, jpg圧縮率最低)ビデオプリンタのかわりにSnappyなどのビデオキャプチャユニットをつないでファイルに落とす方法。上記のように、現在ではあまり意味ないと思われます。
長所:人間の目のかわりにカメラで覗いて写真をとる方法をコリメート法といいます(コリメート:Collimate = 直線にする)。普通のデジタルカメラはレンズが外れないので、この方法を使います。私はNikon CoolPix900でやっていましたが、最近、Casio QV-8000SXも使い始めました。
アダプタについての情報は別ページにまとめました。(2000/08/25)
長所:いいアダプタが1万円以下で入手できるようになりました。顕微鏡と撮影に都合のいい(フィルタ径が28, 37, 43mm のいずれかで、かつ光学的にコリメート法と相性のよい)デジタルカメラをお持ちなら、多くの場合それを買ってくるだけで撮影可能になります。(顕微鏡の接眼筒の外径が25mmでない場合は、アダプタ自作など必要かもしれません)。
学校などですでにビデオカメラがついているが、適当なデジカメはない、という場合は、少し悩むところです。すでに接続してあるビデオカメラを外してアダプタを取り付けるのも結構めんどうな場合があります。近頃のビデオプリンタならPCカードにファイルとして落とせますし、パソコンにつなげて葉書サイズの印刷もできますから、ビデオプリンタも捨て難いです。予算的にもデジカメよりやや安いのではないでしょうか。
しかし、ビデオプリンタでキャプチャできるのは基本的にVGAサイズ(640 x 480)なので、大きくプリントしたいとか、画質優先ならデジタルカメラになると思います。このサイトの画像について言うと、98年の夏位からはもっぱらデジカメになってます(2001/01/08)。