最近、加奈さまの演技力を称賛する声を、あちこちで見聞きするようになりました。われわれにしてみれば「今ごろかよ、トロいヤツだな」って感じですが、まだ気づいてもいない大バカ者もいないワケではないんで、気づいただけまだマシってコトになるでしょう。さすがに、誰でも最初から大女優にはなれませんで、加奈さまも
「イグアナ」あたりでは、ふつうのアイドル的演技力 ^^;; にとどまっておられたのですが、
「心療内科医・涼子」あたりで、すでに“内面を表現する”演技の片鱗をうかがうコトができます。で、その演技力にドカンと磨きがかかったのは、わたくし的判断では
「小市民ケーン」でしょうね。一般視聴者的には評価がイマイチだった1~2話あたりですが、じっと無言で、表情ひとつ変えずに演じたいくつかのシーンは、まさに伝説モノと言っても過言ではありますまい。最近では、
「アルジャーノンに花束を」での障害者役で絶賛を浴びたのは記憶にあたらしいところですし、
「金スマ」でのストーカー役では、加奈さまのかわいさ・やさしさ・こころくばりの細やかさ・うつくしい笑顔などを知りに知りつくしていると威張っている、われわれでさえ、ちょっとひきましたモン(爆) んなワケで、難役で次々に実績を挙げ続け、着実に御自分の持ち場を築きつづける加奈さまへの称賛を惜しむつもりはありませんが、難役や、なみの女優ではできないような演技力を要する役ばかり回されて、肝心の主役級キャストが減るとしたら、わが国のエンターテインメント界はとんでもないリソース(資源)のむだづかいをするコトになります。加奈さまには、あり余る演技力を、求められるままに応えちゃって、「演技力器用貧乏」に陥ってほしくはありませんです。ここぞという難役が必要な時に、加奈さまの溢れんばかりの演技力に頼りたくなるのは十二分に理解できますが、そこはバランスよく加奈さまに主役や重要助演を割り当てるセンスの良さを、制作サイドのスタッフのみなさまには期待したいですね。
あ、それと、バラエティ番組制作者のみなさまにも、ひとこと言わせてください。「爆弾発言」的キャラが欲しくて、加奈さまを起用して、また加奈さまも気が利くモンですからついつい応えちゃうんですが、あまりにもソレばっかりだとダメです。加奈さまの上品さとか、センスのよさとか、お料理の腕前とかをうまく活かした番組づくりをご検討ください。最近では
「榎本加奈子の裏接待ツアー」(テレビ朝日系)など、秀でた名作もあります。ぜひぜひ参考にしていただきたいモノです (^^)